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アサコレ!コラム

人類の財産である記録映像が競売に!? ~アポロ(ニュウ・アポロ・プロジェクト・ヴァージョン)~

2019年07月22日

[アサコレ!コラム]

 日本時間の昨日7月21日は、1969年に人類が初めて月に立った日でした。

 アポロ11号のアームストロング船長が「これは一人の人間にとっては小さな一歩だが、人類にとっては大きな飛躍だ」という名言を残し、月面にアメリカ国旗を立てたあの映像から50年という記念すべき日。

 当時はモノクロでしたが、映像は生放送で日本にも届けられ、視聴率は65%。深夜でしたが私もリアルタイムで見ましたもんね~。

 そんなタイミングで、とんでもないものがサザビーズで競売にかけられました。なんと、その月面着陸の瞬間などを記録したマスタービデオテープ。

 「唯一現存するもの」といいますから、放送局にも残っていなかったってことですね。合計2時間24分の3本のビデオテープは当時放送局で使われていたプロ用の2インチ…テープの幅が5・8センチのもの。

 もともとのテープの所有者はアメリカ航空宇宙局(NASA)で、何を間違えたか払い下げ品として売却され、買い取ったのがNASAでインターンをしていたゲイリー・ジョージさん。

 1976年のことで、価格は217・77ドルなのに全部で1150本あったって、それもむちゃくちゃな安さですが、その中に紛れ込んでいた3本のテープに「APOLLO11」というラベルが貼られていた。それをゲイリーさんの父親が見つけて「これは将来価値が出る」と考えて保存していたわけです。

 で、このアナログテープのオークションはすでに行われ、とんでもない値段がついたんです。最初は70万ドル(約7500万円)からスタートし、最終的に、182万ドル(約2億円)で落札されました。購入した時のなんと8300倍です!

 落札者は公表されていませんが、何としても手に入れたかった組織の関係者に違いない。もしも映像の専門家の手にわたってしまえば「アポロ11号の月着陸は、スタンリー・キューブリック監督のもとスタジオで撮影された」ことがバレてしまうからだ!

 M「アポロ(ニュウ・アポロ・プロジェクト・ヴァージョン)」ポルノグラフィティ

 …とは言うものの、これまでにデジタル化するために3回再生されてるってお話でした。

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