放送内容

出水期に備えて避難情報について考えよう~大雨警戒レベル4 避難指示 前編

2024年04月24日

[番組で紹介した情報]

(太田)「KBCラジオ みんなで防災!」KBC解説委員の太田祐輔です。

(百市)百市なるみです。

(太田)毎週この時間は、あなたの命を守る防災について考えていきます。

(百市)今日のテーマ「出水期に備えて避難情報について考えよう~大雨警戒レベル4 避難指示 前編」です。 先週は警戒レベル3の高齢者等避難について考えました。 きょうは警戒レベル4の避難指示についてですね。

(太田)そうです。避難指示については、わかりやすく言うとこう覚えてください。
警戒レベル4は「危険な場所からの『全員避難』です」。

(百市)「危険な場所からの全員避難」ということは・・・

(太田)危険な場所にいる人は、一刻も早く安全な場所に移動してください。
状況は急激に悪化する可能性があります。もっと強い言葉でいうと
場所を移動しての避難行動をとることができる「最後のチャンス」かもしれません。

例えば「避難の準備が十分にできていない」ことを理由に避難を躊躇するようなことはやめてください。

2021年静岡県熱海の土砂災害の時には、高齢者等避難は出されていましたが、発災時、避難指示は出ていませんでした。
高齢者等避難が出て、すぐに避難指示になる場合もあります。
躊躇なく行動するようにしてください。

また先週も言いましたが、
「安全な場所にいる場合はそこにとどまる」のも避難行動です。
例えば「〇〇市全域に避難指示」という情報が出されたあと、市内にいる人全員が避難所に行ってしまったら避難所はパンクしてしまいます。
浸水想定がされていない、土砂災害の危険が指摘されていない場所にいる方はそこにとどまるほうが安全です。

(百市)避難所以外の安全な場所、例えば安全な場所にある親戚の家、知り合いの家、ホテルなどに行く選択肢もあるのですよね。

(太田)そうです。そのために各自治体のHPなどで掲載されているハザードマップで、自宅の安全度はどうか、避難しようと考えている場所の安全度はどうか確認するようにしてください。

あと、ハザードマップで安全となっていたエリアでも、いつもと違う感じ、例えば、がけ崩れが起こるときにいつもはない斜面からの出水や、変なにおいがするなどがあるのですが、いつもと違う感じがしたら、躊躇なく避難するようにしてください。
危険が指摘されていなかったとしても、災害というのは発生する恐れがあります。

とにかく、警戒レベル4になったということは、
「あなたのいのちに危険をおよぼす土砂災害や、浸水がいつ襲ってきてもおかしくない状態」ととらえてください。
「避難できる最後のチャンス」です。

(百市)普段と違うにおいや音がないかアンテナを張っておくことも大事ですし、この警戒レベル4が出てから危機感をもつのではなく、この段階で躊躇なく行動ができるためには、しっかりと備える必要がありますね。

(太田)そうですね。安全に移動できない場合がこの避難指示の場合でもありうるということをぜひ覚えておいてください。
時を争うことになっていますので、危険な場所にいる方は一刻も早く、安全を確保するようにしてください。

(百市)今日のテーマは「出水期に備えて避難情報について考えよう ~大雨警戒レベル4 避難指示 前編~」をお送りしました。
太田さん 来週は?

(太田)警戒レベル4「避難指示」について、もう少し詳しく見ていきたいと思います。

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