BEHIND STORYKBCの舞台裏

飛び込み台の前で撮影した、国際映像班の集合写真。

圧倒的スケールの重責 賑やかに乗り越えて

2019年、光州大会の応援から始まったKBCの“世界水泳福岡”。長かった戦いは7月29日をもって無事に終了した。2度の延期を受けスケジュールも大幅に変わる中、慣れない国際映像制作という重責を果たすには、あまりにも知識と経験と機材と人員が足りなかった。ケーブル総数160本(約12km)、カメラ16台、マイク30本、WLカメラ7台、ドローン1台、クレーンカメラ4台、1日の最大スタッフ90人、弁当延べ1430個…これだけで、普段とは規模が違うことを理解してもらえるだろう。
中でも一番の懸念は「英語力」。テロップ関係はかの有名な時計メゾン・オメガの機器を用い、ヨーロッパのスタッフがオペレート。英語に明るい人が必須…!頼みの綱として、東京支社・山口さん、スポーツ部・八木くんに入ってもらった。お国柄なのか、こちらの意図を理解せず、指示を聞いてくれない“自由すぎる”外国人スタッフとも何とか仲良くなろうと、2人は「博多通りもん」をプレゼント。すると一気に距離が縮まり、市内観光へ連れ出すことに成功!(本来譲渡禁止の)オメガの制服・赤いTシャツをもらい、最後はファミリーと呼びあう仲に発展、見事中継を成功へ導いてくれた。
先日、ふと思い立って会場跡を見に行ったが、記憶にある風景と、砂浜だけの地行浜が違い過ぎ、猛烈に寂しさに襲われた。そして改めて、多くの人の力で賑やかに国際映像を制作していたんだなと、関係者各位に感謝した。

  • 現地で外国人スタッフとともに撮影の準備を行う映像班
    外国人スタッフとのセッティング
  • 外国人スタッフと英語で打合せをする東京支社・山口さんとスポーツ部・八木さん
    東京支社・山口さんとスポーツ部・八木さんが英語で奮闘
  • タワーカメラから撮影した競技の様子
    タワーカメラ風景
  • 小型船に乗りこみ、撮影の準備をするスタッフ
    1号艇の様子
元木 亮太のプロフィール写真
技術・IT推進本部 元木 亮太