【KIYAMA LOVERS】『水よう日のパン屋』基山オリジナル天然酵母パン!基山の自然が育んだ「町と人を繋ぐしあわせのパン」
九州の交通網の要!緑豊かで暮らしやすいまち! 佐賀県基山町の愛すべきヒト・モノ・コトを《ジモタイムズWish》スタッフが体験リポートする連載企画【KIYAMA LOVERS(基山ラバーズ)】
今回は、週に1度、水曜日にだけオープンする人気ベーカリー、その名も『水よう日のパン屋』をご紹介します!
訪れたのはJR基山駅から徒歩1分。立派な建物と大きな狸の置物が目印。古い酒蔵を改装して2015年に開設された『基山フューチャーセンターラボ』。ここは基山町の未来に向けて「まち・ひと・しごと」をつなぐ「街の魅力発信基地」。館内には基山町の観光情報や資料、まちづくりの書籍がたくさん。レンタルスペースやレンタサイクルといったサービスがあるほか、オーダーメイドの靴工房が入っていたり、フリースペースでは定期的にまちづくりに役立つ勉強会が開催されている。町民はもちろん観光客やビジネスマンまで、みんなが家族みたいに集っては世間話や近況報告をしていく「まちの家」みたいな場所だ。
『水よう日のパン屋』はここのキッチンスペースに、毎週水曜日限定で開店しているベーカリー。店主は『基山フューチャーセンターラボ』代表理事でもある鷲尾依子さん。パンづくりから販売まで一人で店を切り盛りしている。もともとパンづくり教室を主宰していたという鷲尾さん。まちの有志たちと『基山フューチャーセンターラボ』を開設し、様々なまちづくりの活動をしていく中で、近所にある東明館中学校・高等学校の生徒が基山町内の植物から培養した「基山自然酵母」に出会い、イベントでその酵母を使ったパンを披露すると大評判に。そんな偶然が重なり合い『基山フューチャーセンターラボ』をより人が集まりやすい憩いの場所にするべく、パンづくりの経験と腕を生かして気まぐれでオープンするパン屋を2017年にスタートさせた。「最初はホントに気まぐれで開けていたんだけど、定期的にしてほしいっていう声が多くて」。そんな経緯で水曜限定営業にすることになり、今の店名とスタイルになったそうだ。
作っているパンの種類は季節メニューも合わせて10数種類。主役となる材料は、町内の農家が無農薬栽培した小麦「基山産石臼引きの強力粉」と「基山自然酵母」と基山の水と空気。無添加でなるべくカラダと環境にやさしいものを使っている。「キッチンスペースには小型のオーブンしか置けないから量は少しだけどね。どのパンも食べる人の顔を思い浮かべて作っているの。そうやって残ってきたのが今のメニューかな」。そう笑顔で語りながら、鷲尾さんが手にしたパンの向こう側に、しあわせそうな基山町民の笑顔がたくさん見えた気がした。
今回購入したのがこちら。『チーズフランスパン』(150円)、『ベリーパン』(150円)、『いちじくパン(オイルフリー)』(150円)、『木の葉のパン(オイルフリー)』(350円)、『基山自然酵母パン』(200円)、『シナモンレーズン』(700円、ハーフ350円)、『オートミール(オイルフリー)』(600円)、『ほうれん草パン』(700円、ハーフ350円)。どのパンも、ふんわり、ふっくら。でも、しっかりと食べ応えがある。何度も噛み締めたくなる味わい。どれもおすすめだけど「ぜひ試してほしい」と鷲尾さんに聞いたのが全粒粉とオートミール入りの生地にクルミやレーズンを入れ込んだ『木の葉のパン(オイルフリー)』と、切るとキレイな緑色が顔を出してほうれん草のほのかな香りが漂う『ほうれん草パン』。
開店時間は水曜日の12時。学校や仕事帰りに立ち寄ってくれる常連客のためにパンがある時は18時頃まで開いている。早い時間に売り切れることも多々あるということで、パンがあるかどうか、外からでも一目で分かるようにと、パンがある間は「まだパンがあるよ」の印として旗が立てられているそうだ。ぜひ基山の自然が育んだ「町と人を繋ぐしあわせのパン」を頬張って、おいしい笑顔になってみてください。それでは皆さん、この旗を目印に、水曜日に会いましょう!
余談ですが『基山フューチャーセンターラボ』では土曜限定で営業する『土よう日のLab.CAFE』も大人気だとか。今度は土曜にもおじゃまします!
■ 水よう日のパン屋
住所 佐賀県基山町宮浦182-1 基山フューチャーセンターラボ内
営業時間 水曜12:00~(※営業は18時頃まで。パン販売は売切次第終了)
定休日 月・火・木・金・土・日曜
駐車場 なし(基山駅前に有料駐車場あり)
https://kfcl.kiyamalab.jp/
Instagram@lovekiyamatekuteku