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KBCアナウンサーブログ奥田 智子

ロシナンテス代表 川原尚行さん

2021年05月18日

奥田 智子

見るからに人好きのする笑顔。
その先に
アフリカの人々の命がかかっている。

アフリカ中部スーダン・ザンビアで
医療、支援活動をしていらっしゃる医師、
川原尚行さんは、
65年生まれの56歳。八幡出身だ。
小倉高校でラグビーを始め、そのスピリッツを学ぶ。

医者になるべく九大大学院まで進み博士号を取得。
そんな時、外務省タンザニア医務官募集の張り紙が目に留まる。

「海外に行ったことないし、面白そう」

気楽に応募したが、応募者は川原氏のみだった。

現地では外務省で働く日本人、また旅行中の日本人の医療だけを担当。
そこで川原氏は現地の人たちにほれ込んだ。

「貧しいけれど、まさに生き生きと毎日を楽しんでいる。
人間のあるべき姿をみた」

1年のつもりで妻と行ったタンザニアの生活は、結局3年半続いた。
そこで配置換えでスーダンへ。
すると、事情はまるで違った。

当時スーダンは内戦中。
日本からの援助も停止されていた。
戦火に苦しむ人たちを見て見ぬふりはできなかった。
外務省の身分のままでは何もできない。

そこで…
外務省の給料、千数百万を捨てる決断をする。

その時幼子3人。
福岡の写真家のアドバイスを受けた。

「川原、自分の心に正直になれ」
  そして
「何とかなるよ」

このアドバイスがなかったら今の「ロシナンテス」はない。

ーよく覚悟を決めましたね。いや、奥様がです。
「妻が3人を育てるため、働きにでました」

最大のネックだった”家族を養う”というミッションをクリアした瞬間だった。


いくら志が高くても一人では何もできない。
しかし、川原さんには人をひきつけ、人を巻き込む魅力がある。
ここから
タンザニアでであった高校のラグビー部の後輩である国連職員、
アフリカでの放浪の旅から帰国したばかりの後輩、
などなど、
川原さんの「熱き心」にほだされたスタッフが集まってきた。

現在は認定NPO法人「ロシナンテス」を運営、
現地で医療や安全な水の供給ができるシステム作りをしている。

今スーダンで一番深刻な病気はマラリアだ。
10数年前「情熱大陸」で見た時には
6万人の村民を3台の車で巡回診療をしていらした。
今は現地スタッフに引き継ぎ、
スーダンでおよそ5000人、
ザンビアでおよそ3000人の地域医療と
教育、地元に必要なライフラインのシステム作りに力を入れている。

スーダンで長老から言われた。

「川原、お前のやっていることはイスラム教徒そのものだ」
「お前イスラム教になれ。嫁をもう一人もらえるぞ」

活動資金はすべて日本からの寄付で賄う。
寄付金集めは講演活動、最近はウェブを使って広告を出し継続寄付を募っている。

―身の危険を感じたことは?
2019年にスーダンで政変が起き、一時帰国を余儀なくされた。
2005年に大暴動が起きたときには暴動に巻き込まれ、
最後は地元の人に助けられた。

認定NPO法人「ロシナンテス」は今年で15年。
この間に長男に子どもが生まれた。
下の子も大学に。
そろそろ子どもも親の手を離れたので、
妻にアフリカに行かないか?と切り出すつもりだ。


今、川原さんの構想がある。
無医村のアフリカだからこそ生きること、

「デジタル」。

「遠隔診療」のシステムをアフリカに持ち込むこと。
「デジタル母子手帳」
「モバイルエコー」 
などデジタルが医療の分野で役に立つ。そして、
彼らが自立できるよう、
自分のものとして使いこなせるように
彼らと一緒に作りこむことが大切だと思っている。


ドン・キホーテのやせた馬「ロシナンテ」 
一頭だけでは何もできないが”s”がついて、チームになったら何かできる。

そのスピリットは「All for one, One for all」。

*「サトコノヘヤ」5月16日放送分は radiko.jp で23日まで聞くことができます。

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