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KBCアナウンサーブログ奥田 智子

若村麻由美さん

2021年10月14日

奥田 智子

9月、北九州芸術劇場で舞台「Le Fils 息子」にご出演中の
若村麻由美さんの楽屋を訪れた。

若村さんと言えば、美しいうえに確かな演技でひっぱりだこ。
舞台に、映画、テレビドラマにと充実した女優生活を送っていらっしゃる。

今年3月、「子午線の祀り」の上演で久留米市に来ていただいたばかり。
NHK福岡制作のドラマ「仕方なかったと言うてはいかんのです」での
凛々しいGHQ通訳の役も記憶に新しい。

「あれ、セリフの9割がカットされました」
とは、なんともったいない!



東京の下町っ子。
小学校5、6年の時に長野の村立小学校に通い、
往復7㎞を歩いて通った。

ーその健脚で5546mのカラ・パタールに登ったんですね。

「ロケなんですが、
 登頂の前日、歌いながら歩いていたのが悪かったのか、
 高山病になってしまって当日はつらい思いをしました」

ー山がお好きなんですね。
 富士山の清掃隊長も務めていらっしゃる。

「単一の山でこれだけの稜線のたおやかさを持っている山は他にない、
 誇らしいと思います。野口健さんからゴミで汚れていると聞き、
 清掃隊長を務めていますが最近はコロナで行けなくて、
 森を守る活動の活動資金も難しくなっている。
 クラウドファンディングをはじめたばかりなので協力したいと思っています」

ー演劇に興味は?

「日本舞踊を習っていたので祖母に連れられて歌舞伎を見に行っていました」

ー坂東流のお家元ですよね。着物の所作などお仕事の役に立っていますね。

『親に感謝ですね。12月に放送予定の 中村勘九郎さん主演
「中村仲蔵 出世階段」では
 仲蔵の母、踊りの名手「志賀山しゅん」を演じますが、踊るシーンを撮影しました』

ー高校卒業後、無名塾に入塾されます。

「無名塾の舞台を見てこの世界に入りました。だから今は夢がかなっている状態。
 コロナになってから生で舞台を見ていただくことが、
 こんなに貴重な瞬間なんだとあらためて思います。
 お客様と役者が同じ空間で体を共有する、”ともにいる”こと。
 生きている者同士の生きた証だから。これが演劇のだいご味だと」

ー1987年の連続テレビ小説「はっさい先生」のヒロインで女優デビューされます。
93年に「月光の夏」で主演なさいましたね。

『ベートーヴェンの「月光」を弾いて特高に旅立つ少年とそれを見守る先生児童。
 実話をもとにした鳥栖の話ですね。あの中でピアノを弾くシーンがありました。
 当時の保護者の方が「子供たちに本物の音楽を聞かせたい」と寄付を募って
 ドイツ・フッペル社からピアノを取り寄せた。
 その実物のピアノだったのでピアノが語りかけてきた気がしました』

ーあの映画はKBCの社内でロケが行われたんです。
その中でニュースを読んでるシーンに数秒わたしが出ているんです。

「あら、では共演してるんですね!いい映画でした。語り継ぎたい映画ですね」

「Le Fils 息子」は
フロリアン・ゼレール作3部作の一つ。「父」は作者自身が映画初監督して(「ファーザー」)
アンソニー・ホプキンスがアカデミー賞主演男優賞を受賞。
「息子」も現在撮影中。来年あたり、日本で公開?ぜひ、演劇と映画と両方見ていただきたい。

ーこの舞台では両親の離婚で悩み傷つく若者二コラの実の母アンヌを演じていらっしゃいます。
つらい役ではありませんか?

「思春期の息子を持つ世の母の苦しみを一心に背負っている役ですね。
 自分の息子の心の病に早くから気づいています。
 父にも母にも、新しい家族の女性にも、息子にも思いを投影できる。
 すべての立場の人に正当性がある、だから解決がつかない。
 とてもうまく書けている作品だと思います」

ー舞台はフランスですがフランスとは限らない?

『世界共通ですね。
 こういう悩みを持つ家族って多いと思います。きわめて現代的なテーマを
 客観的に演劇としてみていただくことで
 何か気づきがあったら、と。
 そういうことが演劇の一つの役割でもあるでしょうか?
 めいに見てもらったら
「最高に面白かった!」といってもらって、ほっとしました』

ー岡本健一さん、圭人さんという本物の親子が親子の役を演じるのもひとつの話題です。

「どこからが作りものなのか境界線が分からなくなるのがスリリングですね。
 これはフロリアン・ゼレールと・演出のラディスラス・ショラーが
 願っていたことでもあるので、まさに叶った形ですね」

ー最初はリモート稽古だったんですか?

「はい。はじめてだったので最初は難しかったですね。
 マスクをしたままの役者に画面の中からダメ出しをするんですから。
 稽古時間が足りないような気がしていたんですが、
 ぎゅっと一気に作り上げました」

ーひとりひとりの心情が揺れ動くのがよくわかりました。

「演出のラディスは明快な演出意図を持っています。
 作者とも親友で日本でやれたことをとても喜んでくれています。

ー日本の演劇界にもっと進出していただきたいですね。

「人柄も素晴らしいし、心優しい優秀な演出家なので
 日本の役者さんにぜひかかわってもらいたいですね」

ー10月16日までまだまだ公演が続きますが…。

「こういう心理劇、会話劇はちょっとしたことで生き物のように成長していくんです。
 主役の岡本圭人さんも東京の初日から
 どんどん深みをまして、
 千秋楽までどのように変身していくか
 母親として楽しみにしています」

ー若村さんん、これから映画上映が目白押しですね。

「科捜研の女劇場版」 絶賛上演中
 大変評判がよくて幸せです。
「老後の資金がありません」 10月30日公開
 草笛光子さんの娘役です。楽しくご覧ください。
 
 また、「科捜研の女」新シリーズが始まるのでこれから京都で撮影が始まります。

ーコロナでマスク、フェイスシールドなど撮影は大変?

「予算も時間がかります。
 でも、それをしても作りたいものがある。
 お客様も見たいものがはっきりしてくるし、作り手も何を届けたいのかが
 はっきりしてくる。だからこれからはいい作品ができると思います」

益々のご活躍を!それにしても美しかった!!

(サトコノヘヤ」のインタビューは、ホームページでお聞きいただけます)
⇒ https://kbc.co.jp/r-radio/satoko/detail.php?mid=39&cdid=23782

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