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KBCアナウンサーブログ富田 薫

32作あるゴジラ実写映画でベスト3に入る作品。ただ、ひとつだけ気になることが…。「ゴジラ キング・オブ・モンスターズ」

2019年05月30日

富田 薫

(C)2019 Legendary and Warner Bros. Pictures. All Rights Reserved.

 ひとことで言うと「東宝の三大怪獣・地球最大の決戦(1964)をハリウッドの最新技術でリメイクしました!」という作品。脚本も担当したマイケル・ドハティ監督のゴジラシリーズへの「愛情・知識・こだわり」がスクリーンからひしひしと伝わってきた。

 物語の舞台は2014年の「GODZILLA ゴジラ(ギャレス・エドワーズ監督)」から5年後。“モナーク”という組織が、地球上のあちこちで息をひそめる怪獣たちを厳重に管理していたが、ある理由で呪縛から解き放たれて人類が危機に直面する。

 人気怪獣の登場とそのバトルシーンが15分ごとに展開され、そのどれもが秀逸な映像。翼のデザインが大幅に変ったキングギドラ。火山噴火とともに復活するラドン。より昆虫色を強めたモスラ。主役のゴジラがクライマックスで見せる“身体の変貌”…などなど。

 「実は、彼らは17体もいまして…」というセリフとともに、これでもかこれでもかの「怪獣祭り」が2時間12分にわたって続く。

 それに加えて、ドラマ部分は陸・海・空を舞台にしたエピソードのすべてが「なんでわざわざそんな危険なところに行くの!?」という設定。1954(昭和29)年の1作目の重要なアイテム「オキシジェン・デストロイヤー」まで登場し、その威力を知っている日本人が「えっ!まだ中盤なのに…」と思ってもそうはならない展開。キングギドラが宇宙からやってきたことも示唆される完璧な脚本だ。
 
 さらに「モスラの歌」に加え、伊福部昭氏によるメイン・テーマもきちんと披露され、日本国内興収32億円とされるギャレス・エドワーズ版を上回ることは確実。「ボヘミアン・ラプソディ」のような「応援上映ムーブメント」が起きれば、82・5億円の「シン・ゴジラ」にも肉薄する仕上がりとなっている。

 冒頭に書いた「ひとつだけ気になること」は、1作目の平田昭彦氏を思わせる“芹沢猪四郎博士”役の渡辺謙氏がゴジラと対峙するシーンで「喝を入れる」という表現を使い、日本人のメンタルに関わる物体が登場する。この点は公開後に物議をかもすかもしれない。

 ただ、エンドロールで2017年に亡くなったゴジラ映画関係者の名前が顔写真付きでクレジットされるなど「世界のゴジラ」への敬意が感じられ、これを「着ぐるみ」で作っていた本多猪四郎・円谷英二両氏の功績に、日本人として改めて敬服するのだった。

 ※2019年5月31日(金)から全国東宝系にて世界同時公開

表情から足元のアップまで、ゴジラに対する並々ならぬこだわりが…。
キングギドラの動きは、まばたきするのがもったいないくらい。東宝版ではワイヤーで操っていたんですよね~。
幼虫モスラが繭を作っても、人類はサーチライトをあてておくのが精いっぱいで…。
ラドンの特徴は「火山から生まれた」ことに矛盾しないもので…。