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KBCアナウンサーブログ富田 薫

1959年のアニメを知らない人は、アンジーがオリジナルと思うかも… 『マレフィセント2』

2019年10月21日

富田 薫

左からイングリス王妃(ミシェル・ファイファー)、マレフィセント(アンジェリーナ・ジョリー)、オーロラ姫(エル・ファニング) (c) 2019 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved. 

 “well well well”…意図していなかった気持ちを現すスラングなので、日本語に訳すと「おや、おや、おや~」となるが、カッコよく決めるのは難しいセリフだ。だが、アンジェリーナ・ジョリーにかかると、彼女が作り出した言葉のように聞こえてくるから不思議だ。

 ご存じのように、本作は1959(昭和34)年のディズニー・アニメ映画『眠れる森の美女』に登場する魔女が主人公の『マレフィセント(2014)』の続編だ。だが、その設定は大幅にというか、さらにぶっ飛ぶほど手が加えられている。

 冒頭、エル・ファニング演じるオーロラ姫が暮らす森の妖精や様々な“住人”が登場する。これでもか、これでもかというキャラクターの連続で、まさにディズニーの真骨頂。「よく思いついたな~」という映像のオンパレードなのだ。

 そして、前作で永遠の眠りから目覚めたオーロラ姫とフィリップ王子(ハリス・ディキンソン)との結婚話が進むが、その婚礼には罠が隠されていて、結婚式の当日は驚くべきことが起きる…という展開。

 あの“紡ぎ車の針”によって眠らされてしまうのも意外な登場人物で、もはや「アニメ版の話はどこにいったの?」という変貌ぶりにビックリさせられる。

 「勧善懲悪」という基本コンセプトは残っているが、オーロラ姫とミシェル・ファイファー演じるイングリス王妃との関係は「これって嫁・姑の対立をデフォルメしているんじゃない?」というレベルなのだ。

 物語の終盤になると、アンジーの特殊メイクだけではない「マレフィセントぶり」がクローズアップされ、ディズニー・クラッシック・アニメではなく、あたかも彼女がオリジナルであるかのような錯覚に陥る。エンドタイトルのころには「もっと見たかったのに~」という気持ちになる存在感だ。

 根底には「立場や人種は違っても理解しあうことはできる…」という教訓めいたものが流れていて、荒唐無稽なファンタジー・ワールドにもかかわらず、アメリカ社会が抱える問題点が見え隠れするのだった。

 ※10月18日(金)から全国公開中。
 ※この映画の詳しい情報はこちらまで→https://www.disney.co.jp/movie/maleficent2.html