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KBCアナウンサーブログ富田 薫

“支離滅裂”と思わせておいて、最後は大きな感動が…。         映画『ジョジョ・ラビット』

2020年01月17日

富田 薫

やっぱり「第92回アカデミー賞 作品賞、脚色賞 (タイカ・ワイティティ)、助演女優賞(スカーレット・ヨハンソン)、衣裳デザイン賞、美術賞、編集賞の主要6部門」ノミネート!さらには「第44回トロント国際映画際・観客賞」受賞と快進撃中!!

(c) 2019 Twentieth Century Fox Film Corporation and TSG Entertainment Finance LLC

 「映画」とは…平面のスクリーンに投影される「光と影」なのに、なぜここまで人の心を揺さぶることができるのか?その理由を答えるのは難しいが、本作『ジョジョ・ラビット』は、確実に人の心を揺さぶる作品だ。しかも、振れ幅の大きい「光と影」をともなって…。

 舞台は、第二次世界大戦下のドイツ。主人公のジョジョは10歳ながら「青少年集団ヒトラー・ユーゲント」に加わって立派な兵士になることが夢。当時の日本で言うところの「軍国少年」の設定だが、すこぶる明るく描かれる。

 そんな彼を叱咤激励する友達がトンデモナイ人物で、なんとこれがアドルフ・ヒトラーなのだ!全人類の敵、人間の暗部のすべてを内包していると言っても過言ではない。しかも、進行中の物語に無理やり割り込んでくる

 しかし、それはジョジョの頭の中にいる空想上の人物で、笑っていいのかダメなのか判断に迷うキャラを監督のタイカ・ワイティティ自らがブラック・ユーモアたっぷりに演じる。同時に脚本・製作も担当したと聞いて二度ビックリだ。

 そしてある日、ジョジョが母親と二人で暮らしている家の「秘密」が観客に明かされる。それは、ナチス・ドイツ政権下では命の危険をともなうもので…という展開。

サム・ロックウェルの“ナチス将校”にスカーレット・ヨハンソンの母親ってだけで変わった作風なのに…。

 ジョジョ役のローマン・グリフィン・デイビスは、何か月も続いていたオーディションを一瞬で終わらせたという逸話の持ち主で、ナチスに“洗脳”された少年の演技は映画初出演とは思えなかった。

 これまた秘密を持つ母親役のスカーレット・ヨハンソンは、この演技で「第92回アカデミー賞・助演女優賞」にノミネートされ、さらには『スリー・ビルボード』で「アカデミー賞・助演男優賞」を受賞したサム・ロックウェルが、破天荒なナチス将校を“怪演”する。なので、出てくるキャラは色々な意味で「影」を背負っているが、スクリーン上では独特の「光」を放っているから不思議な気分にさせられる。

タイカ・ワイティティ演じるヒトラーは“支離滅裂”なのだが、そのうちに次はいつ出てくるのか気になってしまい…。

 物語の中盤までは「ハチャメチャな作品?」と思って見ていたが、エンディングに向かうにつれて、握りこぶしを振り上げて叫ぶわけではないのに「戦争反対」のメッセージがひしひしと伝わってくる。そこからは、戦争の愚かさ、怖さという「影」と同時に、愛によって解決できることも多いという「光」も感じることができ、スカーレット・ヨハンソンをはじめ作品賞を含む「第92回アカデミー賞6部門ノミネート」も納得の作品。2月9日(日本時間2月10日)の発表がますます楽しみになるのだった。

 ※1月17 日(金)から全国ロードショー

ニュージーランド出身のトーマシン・マッケンジーが演じる“謎の少女”とジョジョとの関係は、ぜひ劇場で!
この映画の詳しい情報はこちらまで→http://www.foxmovies-jp.com/jojorabbit/