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KBCアナウンサーブログ富田 薫

『ダンボ』に新しい息吹が…

2019年03月28日

富田 薫

いやいや~マイケル・キートンとダニー・デヴィートのやり取りで、やっぱりティム・バートン作品の「バットマン」を思い出しましたよ!

 正直言うと、劇場で観るまでは怖かった。まず、誰もが知っているディズニーの名作の実写化。そして監督が「クセ者」のティム・バートンだからだ。

 家族そろってスクリーンの前にいるのに『マーズ・アタック』のような展開だったらたまらない。しかし、冒頭からサーカス団長役のダニー・デヴィートがディズニーランド・パレードの曲を口ずさみながら登場し、その心配は一瞬で吹き飛んだ。

 とは言うものの、ティム・バートン流の怪しげな雰囲気も漂う。父親役のコリン・ファレルは戦争によって傷を負い、母親は病気のためすでにこの世にいないので、娘と息子をこれから育て上げなくてはならない。

 子供たちは「どんな困難も解決できる“あるモノ”」を母親から託されるが、その物体がオールマイティとはとても思えない。

 主要登場人物はなんらかの「喪失感」を抱えていて、これらがエンディングでどうなるかがテーマのひとつになっている。

 そして、母親ゾウが登場しダンボが生まれるが、そこからは日本で1954(昭和29)年に公開されたアニメーションの設定と同じ。

 「ある理由」で空が飛べることがわかり、ティモシー・マウスとおぼしきネズミやコウノトリも登場する。

 オリジナルとの決定的な違いはゾウの動き。どう考えてもデジタルでしか表現できないはずなのに、これはホンモノのゾウを使ったのでは…と疑ってしまうほどの映像の連続だ。

 当然、ダンボが空を飛ぶシーンもある。これも一歩間違えれば漫画チックになってしまうが、その背中にまたがるエヴァ・グリーンは「さては子どものころからパークでダンボの背中に乗っていたな!」と思わせる動きで拍手喝采するしかない。

 悪役のマイケル・キートンによる桁外れのサーカス・シーンは超豪華なのに短時間。他のシーンも必要最低限の尺で、セリフも短めで説明臭いやり取りがまったくない。

 映画館の子どもを飽きさせないためだろうが、大人もちゃんと引き込まれる巧妙な演出だった。

 注目のエンディングは「なるほど、あのシーンってそういう伏線だったのね~」と思わず唸ってしまった。

 観終わっての結論は「実写版のピノキオもぜひティム・バートン監督殿で…」です!

 ※3月29日(金)から全国ロードショー公開