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KBCアナウンサーブログ富田 薫

親子で見るべき教養作品かも…。映画『トロールズ ミュージック★パワー』

2020年09月30日

富田 薫

A UNIVERSAL PICTURE©2020 DREAMWORKS ANIMATION LLC. ALL RIGHTS RESERVED

 いつでも見られるわけじゃないのが、劇場の大スクリーンでの「舌を巻く映像」だ。しかも、それが子供向けのアニメーション作品ならばなおさらだ。

 しかし『ボス・ベイビー(2017)』のドリームワークスによる本作によって「舌を巻くハリウッドの技術」を思い知らされる。しかも冒頭のっけからエンディングまで、舌を巻きっぱなしなのだ。

“ポップ・トロール”の女王ポピー。日本語吹き替え版では上白石萌音さんが声を担当。

 ひと言でいうと「“キラふわ”ヘアーの個性豊かな妖精たちが、歌って踊って音楽でアゲまくる3Dアニメ」だが、その“キラふわ感”がハンパない。

 登場するキャラクターの皮膚やファッションはもちろん、髪の毛の一本一本からお寿司のシャリの一粒、一粒に至るまでが微妙な光沢を放ち、その質感に神経を集中しすぎると物語がおろそかになるほどだった。

 なので、簡単にストーリーを紹介しておくと…

“ロック・トロール”の女王バーブ(日本語版は仲 里依紗さん)の設定が「攻撃的でほかの音楽には全く興味を示さない」というのはご愛敬?

 「ポップ村というところで暮らしているトロール(もともとはノルウェーの伝承に登場する妖精)たちの女王・ポピーのもとに、ロック村の女王・バーブから手紙が届く。

 そこは、ほかにもテクノ村、クラシック村、カントリー村、ファンク村、そしてロック村といった個性豊かな村が集まる、ひとつの王国だったのだ。
 
 ポピーたちは期待を胸に旅に出るが、行き先には、すべての音楽をうばって王国をロックで支配しようとするバーブのワナが待ち受けて…」というまさに子供向けのファンタジー。

 しかし、これを大人目線で見ると、まったく違う世界観があることがわかる。派手なキャラクターたちが交わす会話に「文化の盗用」にまつわることが出てくるかと思えば、後半では「お互いの違いを認め合うことによって新たな交流が始まる…」なんて至極教育的なテーマも扱っているのだ。

陽気で明るく、さまざまな音楽を吸収して楽しむ“ポップ・トロール”のほかにジャズ・ヨーデル・Kポップといった多彩なジャンルのトロールが登場して…。

 「ミュージック★パワー」という言葉がサブタイトル的に付いているが、音楽がサブ扱いされているわけではない。

 冒頭のっけからシンディ・ローパーの「ガールズ・ジャスト・ウォント・トゥ・ファン」と言うよりも「ハイ・スクールはダンステリア」からシックの「グッド・タイム」ときて、M(エム)の「ポップ・ミューヂック」にM.C.ハマーの「ユー・キャント・タッチ・ディス」とたたみかけてくる。80年代の“MTV世代”には涙がちょちょぎれる選曲だ。

 字幕版でそれらを歌うのは『トワイライト』や『ピッチ・パーフェクト』シリーズのアナ・ケンドリックにグラミー賞10冠のジャンスティン・ティンバーレイク(音楽プロデューサーも)。

 しかもオジー・オズボーンまで登場して「子供向け」という形容詞はどこへ行ったの?という感じ。

この作品のさらに詳しい情報はこちらまで→https://gaga.ne.jp/trolls/

 きらびやかなアニメ・キャラで楽しませるだけでなく、映画館を出てからも親子で会話ができる作品からは「コロナ禍でもめげないハリウッドの懐の深さ」が見て取れるのだった。

 ※10月2日(金)よりT・ジョイ博多、ユナイテッド・シネマキャナルシティ13、ユナイテッド・シネマ福岡ももち ほか全国ロードショー