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KBCアナウンサーブログ富田 薫

舞台は「高速鉄道」から「半島全体」へ! 映画『新感染半島 ファイナル・ステージ』

2021年01月06日

富田 薫

©2020 NEXT ENTERTAINMENT WORLD & REDPETER FILMS.All Rights Reserved.

 劇場で観る前からハラハラ・ドキドキだった。なぜなら、2016年の作品『新感染 ファイナル・エクスプレス』の“続編”という触れ込みだったからだ。

 韓国のソウルからプサンへと向かう高速鉄道を舞台に人間対ゾンビの闘いを描いた前作は、一寸先も読めない展開と練りに練られたシナリオで大ヒットした。その“続編”と言われれば当然期待が高まるが、ヨン・サンホ監督は、それらのハードルを軽々と飛び越えて文句なしに面白い作品に仕上げている。成功の理由は“過去の栄光にしがみつかなかったから”だ。

 “続編”とはいっても、残したコンセプトは“前作の4年後”という一点だけ。高速鉄道でピンチに陥った人たちはその後どうなったの?などの疑問には一切触れず、あくまでも“4年後の半島”だけにスポットをあてた物語が展開する。

 前作の“おいしいエピソード”を扱ったために不完全燃焼に終わった“PART2”は枚挙にいとまがない。本作の成功は、監督の“思い切りの良さ”に負うところが大きいのだ。

 冒頭の“4年後の半島はどうなっているのか?”の説明は、アメリカの情報番組を思わせるトークコーナーで登場する。そこには“地球の裏側の国で起こっていることだからオレたちには関係ないもんね~”という空気が漂い、この“しょせんは他人事”がテーマのひとつだと示唆される。

 主人公はカン・ドンウォン演じる元軍人のジョンソク。現在はゾンビの巣窟となった半島から香港に逃れてきて…というよりも祖国の人々を救うことができなかったトラウマを抱えながら亡命状態で生きている設定。

 そんな彼のもとにあるミッションが転がり込む。それは「ゾンビ騒ぎがあった半島には混乱のために持ち出せなかった大量のドル紙幣が眠っている。それらはゾンビたちには無用の長物だが、生きている人間にとってはお宝だ。持ち出してくれたら山分けにしよう」…と。

 命がけのミッションを引き受けた彼は、仲間を引き連れて半島に上陸するやいなや予想通りゾンビ軍団に襲われるが、なんと“生存者”も登場。間一髪のところで難を逃れ、20分間におよぶ激しいカーチェイスに『マッドマックス』ばりの謎の集団も現れ、またもや一寸先は闇というストーリーが展開する。

 最後の最後まで「お宝を手にして無事にゾンビ半島を脱出することができるのか?」がポイントと思わせておいて、実は“人間の生き方”や“人種や国籍を超えた価値観”もテーマであることがわかり「ゾンビ映画の衣をまとったヒューマニズム作品」というヨン・サンホ監督の“作風”が印象に残るのだった。

 ※福岡中洲大洋、ユナイテッド・シネマキャナルシティ13、T・ジョイ博多、ユナイテッド・シネマ福岡ももちほかでロードショー大ヒット公開中。

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