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アサデス。KBC「毎週月~金 あさ6時~放送」

毎週月~金 あさ6時~放送

放送内容

山口先生に聞いた 北九州市に緊急事態宣言が出される?

2020年05月29日

[アサデス。TV(ニュース)]

きのうは北九州市で21人の新規感染確認が出ました。

山口先生
「前回の流行時も北九州市では病院でのクラスターで感染数が増えました」

北九州では三つ目の病院でのクラスターです。感染者の状況をもう少し詳しく見ていきたいと思いますが、21人中4人の感染経路がわかっていないのと、その他の16人は一昨日までに判明した方の濃厚接触者ということになります。しかし一昨日までに判明した方というのは、感染経路がわかっていない方も多い。

山口先生
「そうですね。私も月曜日から警戒をしていたのですが、この感染経路がわからない方が毎日報告されているのはかなりまずい状況です。きのうの感染経路不明者4人はまだ良い方で、これが5人10人となると大変な事態になります」

クラスターなどで感染源が追えるものに関してはまだしも、それより感染経路がわからない人が増えていく方が怖いということですね。

山口先生
「その通りです」

この1週間の感染状況について、北九州市の北橋市長は会見でこのようなことをお話になっています。定期検診などで偶然判明した無症状患者、それから他の疾病で救急搬送された患者など、コロナ疑いから判明していないケースが目立っている。濃厚接触者のPCR検査については、これまで症状のある方のみ検査を行っていたものが、現在は全ての濃厚接触者に検査を行っている。そのため人数が増えているという話です。

山口先生
「検査対象を広げたことで患者さんが増えているということはないとは思いますが、より陽性の患者さんを見つけやすくなると思います」


そうするとやはり北九州だけ増えている何らかの原因があるだろうということでしょうか?

山口先生
「私は完全に第2波だと考えていますが、それがなぜ来たかということはわかりません。国からクラスター対策班が来ていて、さかのぼって調査をしてくださっていますので、もしかしたらそこで何か情報が得られるかもしれないですね」

山口先生心配なのは、北九州の医療体制が大丈夫なのかということです。

山口先生
「今のところはまだ余裕がありますが、今後毎日患者さんは増えていきます。感染経路が追えない人が1日10人20人となると、かなり厳しくなると思います」

いかに感染経路を追えない患者さんを増やさないということが大切なわけですね。

山口先生
「抑える方法はもう感染を減らすことしかありません。ベッドを増やしたり、検査を増やすことでは、直接流行は止められないので、なんとか接触の機会を減らすしかありません。そしてこれは今やるしかないと思います」

経済を全く止めるというのは難しいことですが、私たち市民一人一人が考えながら行動しなければならないということですね。

山口先生
「私は北九州市だけの緊急事態宣言が近々出されるのではないかと思っています。それぐらいのことをしないと、2週後、3週後が本当に危機的な状況になると思います。今すぐに対策をする必要があります」

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感染症専門医・山口征啓医師

「新型コロナウイルス検定」をHPで公開し、地域の感染対策に取り組む。
『アサデス。KBC』や『シリタカ!』に出演し“新型コロナ”に対する対策や正しい知識を解説、視聴者からの疑問にも答える。

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