富田薫のアサコレ！

　世界でワースト１位の交通渋滞が発生するメキシコ市で、４月から、渋滞に巻き込まれた自動車向けにドンピシャのサービスのテストが始まりました。

　それは、バイク便でハンバーガーをお届けするというもの。宅配ならぬ車まで配達しますってわけ。

　思いついたのは、アメリカ大手ハンバーガーチェーンのバーガーキング。スマートフォンのアプリに登録すると…っていまやスマホで何でもできますね。バーガーキングの店から約３キロ以内に車が入った時点で配達可能通知が自動的に送信される。

　メニューを選んで返信すると、バイクに乗った配達員が注文した車の現在地をＧＰＳで把握し、１５分以内に商品を届けてくれるって寸法。

　そのお店のエリアにある広告看板には「この渋滞を抜けるのに〇〇分程度かかります」って情報もデジタル表示されているんです。スタートからの１週間で配達の注文は６割以上増えたってことは、それだけ渋滞が深刻だったということですね。

　運転中のスマホ操作は危険なので、声で注文するハンズフリー方式ですが、アメリカＣＢＳテレビは「渋滞中の道路を配達バイクが走り回るのは危険ではないか！」と指摘しました。

　大渋滞だとドライブスルーに行くのもたいへんだから、お店の方から行きまっせという逆転の発想ですが、こんな光景は見られなくなってしまうわけで…。

　Ｍ「ハンバーガーショップ」嘉門達夫
　
　これまた「珍盤・奇盤」の極みですな。バーガーキングでは、渋滞が深刻なアメリカ・ロサンゼルスやブラジル・サンパウロ、中国・上海でも近く導入予定とのことでした。