「化ケモノ展」は楽しいけど、あなたの周りにも!? にせ~擬態のテーマ~
2019年08月21日
[アサコレ!コラム]
早いもので夏休みもあと1週間。福岡市の小・中学校の2学期始業式は来週の火曜日、8月27日ですから、夏休みにしか楽しめないことはお早めにというわけで、タイトルからして興味がわくイベントのご紹介。題して「化ケモノ展」でございます。
「化ケモノ展」とは言っても怖~いお化けではなく、姿を周りのものに似せて周囲に溶け込んでしまう「擬態」が得意な生き物23種類を集めた展覧会。福岡市中央区天神の福岡パルコで9月8日(日)まで開催中です。
その一部はTVのCMでも映像公開されていますが、すごいのはふくろうの仲間の「アフリカオオコノハズク」。ピンチになると体を細~くして木の枝にカモフラージュ。敵に見つかると羽を逆立てて体が大きく変身。とてもフクロウには見えません。
他にも、岩にそっくりなオコゼ、枯れ葉にしか見えないカエル。さらに、擬態のうまさによって5段階に格付けした展示で最高レベルの5に認定されたヤモリの仲間は、木に張り付くと樹皮そのものと見分けがつかなくなり、細長い体が特徴のナマズの一種は、流木と一体化して天敵から逃げるといった具合で、いずれも訪れた人たちから「分からない~」という声が漏れています。
中には、背中にトゲがびっしりのハリネズミのそばに同じくらいの大きさの本物のタワシを置くパルコらしい「ネタ」もあって、担当者は「“いったいどこにいるの?”と探す楽しみが大事です!」とのことでした。
東京では16万人も動員したヒット企画のキャッチフレーズは「生き物たちの驚きのだましのテクニックをお見逃しなく!!」ですが、これって「行政もコロっと騙される保育所詐欺」「大手住宅メーカーも引っかかるニセの土地取引」「裏の顔は秘書に暴言・暴行の政治家」などなど、日々報じられる日本のニュースとおんなじじゃああ~りませんか!
M「にせ~擬態のテーマ~」岡江真一郎
NHKの子供むけ番組「シャキーン」の中で歌われた曲ですが、なかなかのセンスですね。