~だれかが風の中で~
2019年10月17日
[アサコレ!コラム]
2002(平成14)年に71歳で亡くなった佐賀市ゆかりの作家、笹沢左保さんの企画展が佐賀市富士町(小副川)の「笹沢左保記念館」で開かれています。かつてのご本人の邸宅を生かした場所ですね。
命日の10月21日にちなみ、やはり代表作「木枯し紋次郎」に焦点を当てた展示内容になっています。
笹沢さんは、富士町の古湯映画祭に参加したことをきっかけに1988年に移住し、佐賀市兵庫町(ひょうごまち)と合わせて、13年間を佐賀市内で過ごしました。
通算380作品のうちの3分1にあたる約120作品を佐賀で執筆。「九州さが大衆文学賞(笹沢左保賞)」というものまで創りました。
今回の企画展では、主人公・紋次郎の名ぜりふ「あっしには関わりのないことでござんす」、テレビ版では「あっしにゃぁ関わりのねぇこって…」が流行語になった木枯らし紋次郎誕生のエピソードをはじめ、笹沢さんが「紋次郎が売れたのは挿絵のおかげ」と語っていた単行本の挿絵も紹介されています。
特に展示のご苦労が伝わるのは、出版社の協力を得て集めた全380作品の単行本の初版本の展示コーナー…って考えたら気が遠くなりますね。
「関わりのないことでござんす」と口では言いながらも、より深く関わってしまう紋次郎の生き方は、誕生から50年近くが経つのに何かと無責任なニュースの多い現代の風潮を皮肉っているようにも見えます。
そうそう、佐賀に移住したきっかけのひとつが、佐賀県内(現在は小城市)に三日月町(みかつきちょう)があったからなんです。紋次郎が生まれた場所の設定は、上州・上野国(こうずけのくに)三日月村(みかづきむら)でした!
M「だれかが風の中で」橋幸夫
笹沢佐保記念館の紋次郎企画展は命日の10月21日(月)まで。入館料は1人300円で開館は午前10時~午後5時です。
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