阪神・淡路大震災から25年。 ~花は咲く FLOWERS WILL BLOOM(英語版)~
2020年01月17日
[アサコレ!コラム]
令和2年1月17日、阪神・淡路大震災から25年、四半世紀となりました。ただ、地元の兵庫県内では追悼行事の取りやめが相次いでいて「震災の風化につながる」と懸念する声があがっているんです。
神戸市中央区の諏訪山公園・ビーナスブリッジで震災翌年から毎年行われてきた「早朝追悼のつどい」は、昨年で最後となりました。冬は道路が凍ることもある山道を登らなくてはならず、昨年ひと区切りとなりました。
去年のいまごろ行われた追悼行事は、「事前集計(2018年12月時点)」で53件。震災20年の節目だった平成27年の110件から半分になってしまいました。
この日に鐘を鳴らす寺院などもここ10年で半減し、最近は正午に遅らせるケースが目立ちます。
一方で、神戸市長田区の復興住宅「フレール・アスタ若松」では、参加者の大半が80歳を超えたため「震災発生時刻の追悼行事」は取りやめとなりましたが、毎月第二日曜日朝9時から、震災を語り継ぐ「集会(フレール・アスタ若松 ふれあい喫茶)」が行われています。
その実行委員会の船引康義(ふなびき・やすよし)さん(53)はこう語る。「時刻にこだわるのでなく、あの日を思い出し、犠牲者をしのぶことが大切だと思います」と。
確かに、時間や場所にこだわらず、さらには阪神・淡路にもこだわらず、これまでのすべての災害の犠牲者を追悼することもできるわけで、そうなると歌詞の意味よりも、その音楽を聴いて、何を感じるかの方が大切になるわけで…。
M『花は咲く~FLOWERS WILL BLOOM(英語版)』イル・ディーヴォ