1リットルの牛乳パックの体積は、実は955ml!? ~ミルク好き~
2020年01月27日
[アサコレ!コラム]
先週、小学校の算数の問題が物議をかもしました。その問題とは「1L(リットル)の牛乳パックに入っている牛乳の量は?」というもの。なんで今さらって感じですよね~。
一般的な1Lの牛乳パックの大きさは、正方形の縦と横がいずれも長さ7センチ、高さは19,5センチ。これをもとに3つの辺を掛け算して入る牛乳の量を計算すると、その体積は約955立方センチ…ってそれじゃあ955mlしか入らないの?ってことになっちゃいます。
この計算で正しいとすれば「あの1Lの牛乳パックには1L入っていない」ということになってしまい、事実であれば大問題。これまで足りなかった45cc分を返せ!なんて騒ぎになってしまいます。
正解は、1L入ってないなんてことはありません。実際に量を計ってみると、あのパックにはピッタリ1Lの牛乳が入っていました。パックを製造しているトモヱ乳業さんも「間違いなく1L入っております」とおっしゃる。
となると、残りの45ccは牛乳パックの一番上の三角屋根のような部分に入っているだろうと思って、ハサミでカットしてみると、あそこは空洞です。
では、外径を測って1Lに満たない入れ物に、なぜぴったり1Lの牛乳が入るのか?その答えは「牛乳を入れると中に圧力がかかり紙でできたパックが膨らむので、外形で計った体積は955mlでも、膨らんだ分が増えて1L入る」ということでした。
確かに、持った時に少し膨張した感じがあって、押すとタプタプしてますよね。
小学校の授業がきっかけで物議を醸した今回の謎。教育経済学者の中室牧子さんは「身近なものを題材にして勉強するのはとても良いことで、教科書的な解答と現実とは違うことを学ぶきっかけになったら…」とのことでした。
M「ミルク好き」ダンス☆マン
元ネタはJackson Sistersの「I Believe in Miracles」ですな。