「城泊(しろはく)」の第1号は九州の… ~青春の城下町~
2019年05月20日
[アサコレ!コラム]
10連休という一生に一度のゴールデン・ウィークが終わったと思ったら、夏休みのご旅行は…なんて旅行会社のPRが始まっていますね~。で、地元九州に登場する珍しい宿泊施設の話題です。
その場所は平戸城。長崎県平戸市が、お城の一部を改修して宿泊施設にする計画を進めているんです。まさに「城泊(しろはく)」の全国第1号となる見通し。
宿泊施設として生まれ変わるのは、1977年に復元された鉄筋コンクリート造り、延べ床面積約127平方メートルの2階建て櫓(やぐら)部分。
平戸の瀬戸に突き出したような場所で、2階からは鮮やかな赤いアーチの平戸大橋を望むことができます。昔は工芸品や民俗芸能の道具などの展示場所だったところで、現在は倉庫になっていました。
平戸市が2017年、一夜限定で平戸城の天守閣に宿泊するカップル1組を募集したところ、なんと7428組の応募がありました。その半数以上の4241組が海外からの応募だったんです。いずこも「お城ブーム」ですね。
そこで、平戸市観光課は「来年の東京オリンピック・パラリンピックに向け、城泊を平戸観光の目玉にしたい」と意気込んでいます。実際に稼働するのは来年の7月からの予定。
改修費は1億4千万円ほどかかりますが、文化財を活用した観光政策を進める国から半分、7千万円の支援があるとのこと。
ヨーロッパなどでは、その土地の歴史を学び体感するため、お城や宮殿を活用したホテルがありますが、海外からの観光客の方々に、日本独特の城下町文化を伝えることのできる「城泊」を目指してほしいですね。
M「青春の城下町」氷川きよし
はい、オリジナルは梶光夫さんの昭和の名曲ですね。平戸城は、江戸中期の1718(享保3)年に再築城され、天守閣を含む建築物の大半は戦後に再建されています。