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毎週土曜 午前10:00~

放送内容

乾燥肌

2021年01月16日

[過去の放送内容]

今回、乾燥肌についてお話を伺ったのは、よつばの杜クリニック 院長の伊藤 さおり先生です。

■乾燥肌とは

乾燥肌とは、皮膚の水分と皮脂の成分が不足して潤いがなくなっている状態です。
乾燥肌の原因は角質層のバリア機能の低下です。皮膚の表皮の一番外側にある角質層にはバリア機能という働きがあり、
外からのさまざまな刺激から皮膚を守って、潤いのある肌を保っています。
しかし、角質層が乱れるとそのバリア機能が低下して、潤いを保つ成分が減ることで水分が逃げて乾燥肌を招いてしまいます。


■バリア機能低下の原因と対策

バリア機能が低下する原因としてこの時期注意が必要なのは、空気の乾燥と摩擦、急激な温度湿度の変化です。
摩擦という点では、入浴時にナイロンタオルなどで皮膚をこすりすぎると皮膚のバリア機能が低下して乾燥肌になりやすくなります。
肌は手で優しく洗いましょう。
入浴後もタオルでこするように拭くのではなく、タオルに水分を染み込ませるような感じでそっと肌に押し当てましょう。
また熱めのお湯は角質層から潤い成分の皮脂膜が取れて肌が乾燥しやすくなるので、ぬるめがおススメです。
さらに、入浴を終えて湿気の多い浴室から出ると急激に水分が奪われていくので、早めにクリームなどで保湿するようにしましょう。
加湿器を置いて部屋の乾燥を防ぐのも効果的です。


■コロナ禍の注意点

新型コロナウイルス対策で手洗いの機会が増えています。
手を洗うというのは衛生的には良いのですが、手の潤い成分が流れて乾燥肌になりがちです。
また、手の消毒に使われている高濃度のアルコールは水よりも蒸発のスピードが速いため、手の水分を急速に奪ってしまいます。
さらに、マスクと顔が摩擦することで肌のバリア機能が低下して肌荒れを招きます。
その他にも、マスクの中は非常に高温多湿ですが、マスクを外すと今度は乾燥にさらされて、急激な温度湿度の変化でバリア機能が低下します。


■コロナ禍での乾燥肌対策

今後も、手洗いや手指の消毒をする機会は非常に多いと思います。
手を洗ったり、手指を消毒したりするたびに保護クリームをまめに塗り直すと肌を守ることができます。
こまめなケアで健康的な肌を保ちましょう。

過去の放送内容