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普及のカギは救急箱

2021年04月17日

[熊本県]

リバテープ誕生秘話(3)

西南戦争での体験から、万能薬「ほねつぎ膏」を生み出し、海外まで販路を広げた星子亀次郎。
傷口を保護・消毒しつつ簡単に剥がせる膏薬の技術は、時を経て救急絆創膏へと進化していきました。

1960年、亀次郎の孫・義法は、太平洋戦争中に米軍が使用していた救急用包帯をヒントに、フィルム上にガーゼを乗せた「リバテープ」の商品化を成功させました。

しかし、発売当初は全く売れず大苦戦。
当時の庶民にとって、ちょっとしたケガにお金を使う習慣になじみが薄く、一方で薬局にとっては、ガーゼ、包帯、赤チンをセットで売った方が利益も多いため、なかなか取り扱ってもらえなかったといいます。

「どうしたら買ってもらえるか?」
悩みぬいた義法が目を付けたのが、“富山の薬売り”などで知られる配置薬販売、いわゆる“置き薬”です。

義法は、救急箱に入った常備薬を家庭に置いてもらう配置薬販売業者に依頼。その便利さからたちまち評判となり、大ヒット商品と育っていきました。
その後、多種多様な救急絆創膏が販売されるようになりましたが、発祥の地・熊本をはじめ九州各地では、今でも「リバテープ」が絆創膏の代名詞として広く親しまれています。

そして、創業者から伝わる「人の痛みを癒やす」精神は、さらなる進化を生み出していました。

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