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台風について考える ~後編

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2024年09月25日

(太田)「KBCラジオ みんなで防災!」KBC解説委員の太田祐輔です。

(百市)百市なるみです。

(太田)毎週この時間は、あなたの命を守る防災について考えていきます。

(百市)今日のテーマは「台風について考える~後編」です。

(太田)いまちょうど台風シーズンですよね。
先月8月終わりにも台風10号が九州に上陸し大きな影響がでました。
その台風について、どう備えなくてはいけないのか考えます。

(百市)先週は台風の基準などについてお話ししました。太田さん、今回は?

(太田)台風10号の時に台風により特別警報が出されました。
どういうときにこの特別警報が出されるのかを説明したいと思います。

(百市)特別警報って大雨が心配なときにまずはだされますよね。

(太田)そうです。
特別警報は警報の発表基準をはるかに超える大雨や、大津波等が予想され、重大な災害の起きるおそれが著しく高まっている場合に最大限の警戒を呼び掛けるために発表します。
「大雨」「火山の噴火」「津波」などで出されます。

(百市)大雨の際にはどのように考えればいいのですか?

(太田)大雨特別警報が出されている地域は、数10年に一度のこれまで経験したことのないような、重大な危険が差し迫った状況になっています。
もうすでに災害が発生していてもおかしくない状況なので、身の安全を守る行動をとってくださいということになります。

(百市)その特別警報が台風の時にはどのようにだされるのでしょうか?

(太田)今回台風10号については、鹿児島で台風による特別警報が出されました。
そして台風の場合には、特別警報が発令される基準としては「伊勢湾台風」級(中心気圧930hPa以下又は最大風速50m/s以上)の台風や同程度の温帯低気圧が来襲する場合に、特別警報を発表します。
としています。
つまり、中心気圧が930ヘクトパスカル以下、最大風速毎秒50m以上で出されるということです。

ただし、沖縄地方、奄美地方及び小笠原諸島については、中心気圧910hPa以下又は最大風速60m/s以上となっています。

(百市)先週も話が出てきましたが伊勢湾台風というのが基準になっているのですね。

(太田)そうです。昭和34年に発生した伊勢湾台風は日本に上陸した際の気圧は929ヘクトパスカルでした。5000人以上の死者行方不明者が出ました。

他には昭和9年に高知県の室戸岬の西に上陸した室戸台風、昭和20年の鹿児島県の枕崎に上陸した枕崎台風など被害の大きかった台風を基準にこの台風に関する特別警報が出されるようになっています。

(百市)この台風による特別警報が出されたら我々はどのように備えるべきですか?

(太田)重大な災害が発生する可能性があります。
台風の場合は特に、多面的に発生します。河川の増水、氾濫、がけ崩れなどの土砂災害、風による被害、竜巻などがあります。そして恐ろしいのが高潮です。

一方で台風による災害は、基本的には備えることができるのです。
「まだ風強くない、雨強くないので大丈夫だろう」という感じで、強くなってから避難しようではなく、自治体が避難を呼びかけたら、まだ呼びかけられてなくても危ないと思ったら、安全な場所に移動して避難するようにしてください。

(百市)そして身の安全の確保、移動などのシミュレーションだけでなく、災害時の備蓄も再度チェックしておきたいですね。

KBCラジオ「みんなで防災」
今日のテーマは「台風について考える~後編」でした。

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