【甲子園への道 福岡】順延につぐ順延。2日遅れで迎えた開幕試合に挑む両校の思い
高校野球
2026年07月07日

夏の高校野球福岡大会が、雨による2日間の順延を経てついに開幕しました。
開会式直後に予定されていた小倉西と小倉商業の開幕試合も2日遅れでの開催。
小倉西は「やってきたことをすべて出すだけ。全員野球で一戦必勝」小倉商業は「去年33年ぶりに県大会に出場して、いい流れを先輩方が作ってくれたので今年もそれに続けるように」と、両キャプテンが意気込みます。
■順延…順延…を経て、さらに「継続試合」に。

開幕試合として予定されていながら、2日間の順延を経てプレイボールがかかった小倉西と小倉商業の一戦。
1回裏、小倉商業が持ち味のアグレッシブな走塁で1点を先制。
早速試合が動きます。
しかし、そこで雨が強まり試合は中断。
そのまま天候は回復せず「継続試合」となりました。
試合は翌日、小倉商業1点リードの2回表から再開します。
■すぐに気持ちは切り替えて「またあす0対0の気持ちで」

順延…順延…を経ての継続試合。
雨に翻弄された形となりましたが、両キャプテンは試合後、すぐに気持ちを切り替えます。
小倉西の砂川主将は「この雨は小倉西にとっていい雨だと思うので、マイナスにとらえずプラスにとらえてまたあすもやっていきたい」と。

一方、リードしていた小倉商業の熊本主将も「この1点はなかったことにして、またあす0対0の気持ちでやっていく」と気を引き締めていました。
継続試合は7日、北九州市民球場の第1試合で行なわれる予定です。
■「なんか寂しいですね」退任を決意した名将、最後の夏

今大会、もう一つの注目は真颯館高校を率いる末次秀樹監督(68)です。
指導歴はおよそ40年。
過去には柳川高校と自由ケ丘高校を率いて、春夏合わせて6度も甲子園出場へと導いた名将です。
選手一人ひとりと向き合い、熱心な指導で厚い信頼を寄せられる末次監督。
しかし、この夏を最後に監督を退任することを決意しています。
自身の最後の夏について尋ねられると、「なんか寂しいですね」と本音をこぼしつつも、「常に勉強して子供たちに少しでもいろんなことを指導してやる」と、指導者としての哲学を語りました。
■選手が誓う恩返し「監督が最後の夏なので1勝でも多く」
選手たちにとって、末次監督は特別な存在です。
「野球になったら熱い人」「選手のことをよく見ている」「ちょっとでもフォームを変えたりしたら変化に気づいて指導してくれる」と話す選手の言葉が、監督の指導力と人柄を物語ります。
そんな恩師の最後の夏に、選手たちの思いは一つ。
真颯館の稲見主将は「監督が最後の夏なので1勝でもできるように頑張りたい」と力強く語ります。
末次監督も「どうにか1試合でも多く一緒に野球がやれるように」と、選手たちと一日でも長い夏を過ごすことを願います。
■恵みの雨か、試練の雨か。名将が語る「強いチームの条件」
真颯館の初戦も雨で中止に。
度重なる順延や中止は、選手のコンディションやモチベーション維持に大きな影響を与えます。
しかし、そこは百戦錬磨の名将。
「中止をどう乗り切るかが強いチームの条件なのでいい試練だと思って」と、決して動じることはありません。
「必ず勝つという気持ちを前面に出して全力で戦いたい」と、決意を新たにしました。
天候という予期せぬ要素が、球児たちの夏に、より一層深いドラマを生み出しています。
波乱の幕開けとなった今年の福岡大会。
天候にも打ち勝ち、131チームの頂点に立つのは、果たして。

