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G空間情報収集システムについて

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2019年07月17日

いのちを守る防災ラジオ、KBC防災解説委員の太田祐輔です。
百市なるみです。
毎週この時間は、あなたの命をまもる防災について考えていきます。
今日のテーマは2017年の九州豪雨で甚大な被害を受けた東峰村で導入されている「G空間情報収集システム」について考えます。

先週、先々週に引き続き、今日も九州大学工学府教授・アジア防災研究センター センター長で東峰村の被害の調査、復旧に携わってきた三谷康浩教授にお話を聞いています。

Q 先生が開発されたG空間情報収集システムとはどういうものなのでしょうか?


現場の情報を、地図上に写真とか文字を使って入れていく仕組みです。その情報が入った画面を村の現地対策本部の人たちが見て、避難情報の発令などを判断することができるようになっています。また一般の方もその情報を共有することができます。

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Q発災時の情報収集の一つの手段ということですね。

一般の人間も、たとえば目の前で川が氾濫しそうなときに写真を取ります。それを送ると地図上の場所のポイントとともに、写真を役場の担当者や村民が見ることができるわけです。
住民の方、もしくは行政の方がそういう写真情報を提供します。そうすると災害対策本部にその写真があがります。そうすると本部ではその情報を得て、役場の人間をその現場に派遣します。そして情報を確認します。ですからマークの色が最初黄色だったのが、役場の人が確認すると青色に、そしてここはまだ危険だと思われるところは赤色に、対応ができたら緑色にという風に色で変えられるような仕組みも備えています。

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Qこのシステムをつくろうと思われた理由は

本来、総務省と一緒に、こういう防災のためのシステムを開発しようという動きがありました。市町村向けで、さまざまな災害の情報を得るための、たとえば水位計であるとか、カメラであるとか、そういったものがものすごく少ないという現状がありました。そうなると災害対策本部でどこに避難指示とか避難勧告をだすとか、そういった判断をする際に参考となる情報がないわけです。そうするとどこでなにが起こっているのかを知る必要がある。一つのセンサーですね。人間センサーとして、協力をいただいてその災害情報を集めて、避難指示の発令を的確にやっていくことを目的として開発しています。

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Q 実際に発災すると自治体の職員の数、特に防災関連の部門の人というのは人数が限られています。情報収集しようにも、限界があるわけですよね。

災害が起こると住民の方々は、市町村の役場に電話をかけてきます。「うちの裏山が壊れました」。そういった情報です。すると役場の人たちはその電話の対応で時間がとられるわけです。しかも同じ情報がいろんなところからもたらされることもある。そうなると他のところに手当てをしたい人たちが、電話対応で手間をとられる。そういった部分を減らすことができる。それが一つ目のポイント。それから2つ目に考えているのが、みなさんが避難をするきっかけというのは、自分の家の近くで何が起こっているのかを知らないと、なかなか避難行動に結びつきません。自分の家の近くで何が起こっているのかを住民がみることができる。それが2つめのポイント。
それから、3つ目がそういった情報を、たとえば遠方にいる人も知ることができる。情報を得た人たちが被災した自治体をサポートしたり、支援したりするときにも役に立つ。そういった仕組みにしています。

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Q 避難勧告とか避難指示とかいう文言だけでは逃げてもらえない現状がこれまでの災害をみるとありますよね。

災害のあとに避難のアンケートを村民の方にやりました。そうするとやっぱり逃げたきっかけというのは、「自分の家の周りが壊れている」「道がとざされた」だから逃げようというアンケート結果が多くありました。ですからこういったシステムを開発することを考えました。

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<スタジオ>
百市さん感想

この避難情報というのは、出されたとしてもぎりぎりまで他人事だと感じたりもするんですよね。こういう情報を収集することで、情報がリアルであればあるほど自分たちを守る情報になっていくということになりますよね。こういったツールを使うことは大事ですよね。

太田
このG空間情報収集システムですが、
村役場では大きな画面で確認するが、スマートフォンを使えば個人個人で被災状況を確認することもできる仕組みです。6月に東峰村で行われた訓練でも、いろんな細かい情報がこのシステムを通じて、村役場や村民にもたらされていました。

●今日のポイント

2017年の九州豪雨で甚大な被害を受けた東峰村で導入されている情報を共有するための新しいシステム「G空間情報収集システム」について紹介しました。


それでは太田さん、今日のポイントをお願いします。

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