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自治体からの避難情報について考えるPART2 避難勧告

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2019年11月13日

いのちを守る防災ラジオ、KBC防災解説委員の太田祐輔です。
百市なるみです。

毎週この時間は、あなたの命を守る防災について考えていきます。
今日のテーマは「自治体からの避難情報について考えるPART2 避難勧告」についてです。

(太田)
先週は自治体からの避難情報の一つ、「避難準備・高齢者等避難開始」について考えましたよね。

(百市)
この情報が出されたら、高齢者など避難に時間を要する人は避難を開始する。その中には土砂災害警戒区域や浸水想定区域に住んでいる人も含まれる。もう一つ上の情報が出されたときなどのために、正確な情報を得るための準備をする」というのが大きなポイントでしたよね。

(太田)
そうです。みなさんが今聴いているラジオというのも災害の時に正確な情報を伝えるメディアの一つです。停電の時も聴くことができるので、そういったものをしっかり用意するようにしてください。そして、今日はその上の段階の避難情報「避難勧告」について考えます。

(百市)
大雨警戒レベルではレベル4になりますよね。

(太田)
そうです。ややこしいのが避難勧告よりも一つ上の自治体からの避難情報である避難指示(緊急)もレベル4です。
レベル4に2つあるので、そこがわかりにくいところもあると思います。

(百市)レベル4になったら我々は何をすべきなのでしょうか

(太田)
「避難勧告」が出た場合も「避難指示(緊急)」が出された場合も、レベル4になったら住民がとるべき行動としては「すぐに全員避難」となります。
先週も少し触れましたが、全員避難というと「全員が避難所」に逃げるというイメージがあるかもしれませんが、決してそうではありません。自宅が安全な場所にあると判断できる場合は、自宅にとどまることも「避難行動」です。ですから自分の住んでいる場所にどういった危険があるのか事前に把握しておくことが大事です。

(百市)
そのレベル4の中に「避難勧告」と「避難指示(緊急)」があるわけですよね。「避難勧告」とはどういう意味なのでしょうか

(太田)
「非常に」危険な状態だということで、対象地域の住民全員に速やかな避難行動を自治体が呼びかける場合に出されます。
大事なのはその上の段階の「避難指示(緊急)」が出されるようなときには、「極めて」危険な状況になっているので、そのタイミングでは安全に避難できない場合もあるということです。
「避難勧告」でも安全に逃げられない場合もありますが、「避難指示(緊急)」になるとより事態は深刻になっています。
そして「避難指示(緊急)」はもう安全に避難できないと自治体が判断した場合には出されない場合もあります。「避難勧告」が出たらすぐに避難行動をとるようにしてください。
避難勧告が出た段階では例えば大雨による災害などの場合は、まずは「水平避難」を考えてください。

(百市)
「水平避難」という言葉が出てきました。これはどういう意味でしょうか?

(太田)
文字通り「水平に」避難するということです。道路などを使って避難所など別の場所に「水平に」安全な場所に避難するということです。
もう一つ「垂直避難」というのがあります。目の前の道路が川みたいになっているときには、建物の中のなるべく上の階に避難するようにする」これが「垂直避難」です。

(百市)
「1階が浸水しそうなので、2階に駆け上がるといのも垂直避難なのですね」

(太田)
そうです。そうなる前に「水平避難」ができる段階で避難行動をとることが大事になるわけです。

(百市)
「①「水平避難」か「垂直避難」かの判断、同じレベル4でも②「避難所」に行くのか「安全な場所にとどまる」のかの判断を迫られることを考えるとハザードマップで自分がいる場所がどんなところか確認しておくことは大事ですね。」

(太田)
そうですね。普段からしっかりとみて、自分がいる場所の危険度を確認しておくようにしてください。

●今日のポイント

今日は「自治体からの避難情報について考えるPART2 避難勧告」についてでした。
今日のポイントを太田さんお願いします。

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