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大雨警戒レベルについて考える レベル3

番組で紹介した情報

2020年08月12日

KBCラジオみんなで防災!KBC防災解説委員の太田祐輔です。
百市なるみです。
毎週この時間は、あなたの命を守る防災について考えていきます。
今日のテーマは「大雨警戒レベルについて考える レベル3」です。

(太田)令和元年から運用が始まった大雨警戒レベルについて、5週にわたってお送りしています。
避難情報を出してもなかなか避難行動に結びつかないということから、よりわかりやすく、なおかつ住民が自ら行動しやすくなるように、内閣府が気象庁や国交省と協力してこのレベル化を進めました。

(百市)気象台が早期注意情報を出して、警報級の情報が出される可能性が高まっていることを指摘した時点でレベル1ですよね。大雨注意報や洪水注意報が出された時点でレベル2ということでした。

(太田)レベル1と2は気象台から情報が出された時点でそのレベルになりますが、レベル3と4は、「自治体」が避難情報を出した時点で、レベルが上がるということになります。

(百市)レベル3については自治体からどんな情報が出た時にレベル3になるのでしょうか

(太田)「避難準備・高齢者等避難開始」が出された時がレベル3です。
文字通り「避難するための準備を始めてください。高齢者など避難に時間のかかる方はもう避難行動を開始してください」ということになります。

(百市)以前この番組で高齢者等の「等」の部分がポイントという話を太田さんしていましたよね。

(太田)そうです。避難に時間のかかる方は、高齢者だけではなくて身体に障がいのある方、妊婦、乳児連れのかたということになります。
それと「等」には「土砂災害警戒区域や急激な水位上昇の可能性のある河川沿いにすんでいる方」も含まれます。
そういった人たちは「避難準備」という言葉に惑わされずに「安全な場所にとどまる、安全な親戚のうちに避難する、避難所に行くなどの避難行動をとるようにしてください。

(百市)あと、テレビなどで「レベル3相当情報」というのもよくみます。
この「相当」情報というのはどういう意味なのでしょうか?

(太田)気象台などからの情報で、この情報が出たらいつ「避難準備・高齢者等避難開始」が出てもおかしくないですよというものがレベル3相当情報になります。
例えば大雨警報、洪水警報です。
この情報が出されたら自治体が警戒レベルを3に引き上げる可能性が高まっていると考えてください。

(百市)レベル3「相当」情報は他にもありますか?

(太田)大雨洪水警報以外には、高潮警報に切り替える可能性の高い高潮注意報、河川の氾濫警戒情報といった情報になります。
あくまで「相当情報」ですから、これらの情報をもとに自治体が「避難準備・高齢者等避難開始」を出した時点でレベル3ということになります。

(百市)「避難準備」って、具体的に何を準備すればいいのでしょうか。

(太田)防災リュックの中身を確認しましょう。
何を入れればいいかはまた改めて説明しますが、新型コロナの感染警戒が必要な状況ですから、「マスク、消毒液、ビニールやポリエステル素材の手袋、体温計」なども用意してください。
あとスリッパも床面のウイルスなどが避難所の自分のスペースに入るのを防いでくれます。また今度防災リュックの中に何をいれればいいかは説明しますね。

この段階では、いつ避難勧告・避難指示が出されてもおかしくないということで、安全な場所にある知り合いや親せきの家に行くことも含め、どういう避難行動をとるのかを具体的に考え、そのための準備を始めてください。

(百市)私、はっとさせられたことがあります。私には今五か月の赤ちゃんがいるのですが、私も高齢者等の「等」に入るのですね。
自分の状況も日々変化するなかで、大雨警戒レベルのとらえ方も変わってくるということをしっかりと考えていかないといけないと思いました。

【今日のポイント】

今日は「大雨警戒レベルについて考える レベル3」をお送りしました。
今日のポイントを太田さんお願いします。

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