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水を食べる(福岡県うきは市吉井町)

放送内容

2020年09月20日

うきは市は、全国的にも稀な、上水道の設備が無い町で、豊かな地下水で生活用水が賄われている。
さらに、筑後川の恵みを受けた肥沃な土壌「筑後平野」が広がり、農業が盛んな地域。
中でも、小麦の生産量が多い場所としても知られており、福岡県の生産量は北海道に次いで全国2位。

そんなうきは市で江戸時代から続く老舗製麺所の七代目・長尾洋介さんは、昔ながらの製法で手延べ素麺を作っている。 
質のいい小麦とキレイな水があるうきは市は、島原(長崎県)・神崎(佐賀県)と並ぶ【九州三大麺どころ】としても有名だ。

手延べ素麺は、通常2日間で仕上げるところを、長尾製麺では3日間かけることで、
しっかりと熟成の時間をとり、小麦粉本来の味を引き出し、味わい深くなるそう。
また、麺を細く伸ばすため、油を使用するのが一般的だが、ここでは一切使わない。
「素麺は水を食べるということ…」
おいしい水が出る吉井町だからこそできる素麺づくり。

そんな、長尾さんが未来に残したい風景は、吉井町にある「白壁の町並みに流れる災除(さいのき)川」。
江戸時代に豊後街道の宿場町として栄えたこの地区は、白壁の町屋や土蔵が軒を連ね、町の中心には自噴する天然の川「災除川」が流れる。
その美しい街並みは、重要伝統的建造物群保存地区に指定されている。

昔は、川に降りる石段が各家から出ていて、野菜を洗ったり、冷やしたり、泳いだり、飛び込んだりと、災除川には子どもの頃の思い出が多くあるという長尾さん。一番の見どころは石垣だそうで、川沿いの石垣は、当時あった各家が積んだものなので、数メートル間隔で大きさや形、時代が違う石垣が並んでいるんだとか。古い町並に溶け込むこの災除川は、まさに水の町うきはにピッタリな「未来に残したい風景」だ。

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