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未来へ織りつなぐ(佐賀県佐賀市)

放送内容

2021年06月13日

幕府、大名家などへの献上品に用いられたという佐賀を代表する伝統工芸品「鍋島緞通(だんつう)」。
その伝統を110年に渡り継承してきた「吉島伸一鍋島緞通」は現在、三代目を中心に、四代目、五代目と次世代への歩みを続けている。

織り師の中心に立っているのは四代目の吉島ひろ子さん。
幼いころから織場でよく遊んでいたそうで、遊びながら自然と織り方を覚えたという。
1畳分作るのに1か月以上かかるという鍋島緞通。
湿度や気温で木綿の張りが変わるので、経験をもとに手の感覚で調整している。
締め金で緯糸を叩く力加減や、ハサミを入れる角度、包丁を入れる長さ…
すべてに織り手の技術が求められる繊細な作業。

人が変わると仕上がりに影響するため分業はできない。
こだわり抜いて、丁寧に作られた鍋島緞通は100年持つ品物だと言われている。

そんな、吉島さんが未来に残したい風景は「川上峡に流れる嘉瀬川」
川上峡は三瀬に向かう山の麓にある佐賀を代表する景勝地。

工房のすぐ横を流れるこの川は、吉島さんにとって、心を落ち着けるための大事な場所。
集中力や、気持ちに乱れが出始める前に、この川を見るという。
森の緑や川音など四季折々で変わる自然の景色が佐賀の伝統工芸を支えている。

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