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なぜ?「4年間の沈黙」破り再び人を…現役ハンターが語るヒグマの習性

社会

07/19 23:30

北海道で新聞配達員の男性がクマに襲われ亡くなった事故で、18日に駆除したクマをDNA鑑定した結果、男性を襲ったクマだったことが分かりました。各地でクマの被害が相次ぐなか、「クマの数を減らすべきだ」という声も…。(7月19日OA「サタデーステーション」) ■1週間ぶりに外遊びする子も 福島町民 「なんか、一安心ですよね…」 福島町民 「(クマが駆除されて)良かったね、やっぱり亡くなった人のことを考えればさ…」 住民から聞こえてきた安堵の声。子どもたちは1週間ぶりに外で水遊びをしていました。 福島町民 親「この1週間は一切、(子どもたちに)外遊びをさせてあげられなくて…」 (Q「久々の水遊びは楽しい?」) 子「うん」 18日、北海道・福島町で1頭のクマが駆除されました。 動画撮影者 「(クマを)積んでいる、積んでいる。引っ張っている、引っ張っている…」 クマの体長は2メートル8センチ、体重218キロ。8歳から9歳くらいのオスだということです。 福島町では、今月12日、新聞配達員の男性がクマに襲われ、死亡しています。道は、この男性の衣服に付着したクマの毛ときのう駆除されたクマの体毛がDNA鑑定で一致したと、19日発表しました。町内に出ていた“ヒグマ警報”は19日に解除され、注意報に切り変わりました。8月11日までパトロールなどの対策は続けるといいます。 ■なぜ4年後に再び?ハンターの見解は 今回駆除されたクマは、4年前の2021年にも人を襲い、当時77歳の女性が死亡しています。 福島町
 鳴海清春町長(19日) 「我々も少し驚いているのは、4年間極端な話、沈黙を守っていたのが、今年の7月から一気になぜ爆発的に、こういった動きをしたというのが、なかなか理解できないところであります」 事故後、このクマが市街地に降りて来た痕跡を見つけることはできなかったといいます。それがなぜ4年経ったいま、再び人を襲ったのでしょうか? 道南地域でクマやシカなどのハンターをしている一之谷さんは、クマの習性ついて… 有害鳥獣ハンター
 一之谷駿さん(34) 「クマっていうのは、警戒心が強かったりとかして、人にあまり近づかない傾向にあるんですけれども、それを今回無視して近づいてくるっていうのは、やっぱり何か危険を冒しても来たくなるようなものが何かあるのかなっていうふうに思いますね。恐らくそれはエサだとは思うんですけど」 クマは一度食べ物の味を覚えてしまうと、それを求めて人里に下りてくる習性があるといいます。 有害鳥獣ハンター
 一之谷駿さん(34) 「“人間を怖いものじゃない”というふうにクマが認識してしまうと、それ以降はやっぱり人を襲う可能性は十分あるので…」 ■人とクマの共存は?個体減求める声も クマによる人的被害は全国各地で拡大。この3カ月で31件確認されています。今月はじめ、岩手県北上市で女性がクマに襲われ死亡したことを受け、岩手県の知事からはクマの数を減らす声も上がっています。ハンターの一之谷さんもクマの個体数を減らす調整は必要としつつも… 有害鳥獣ハンター
 一之谷駿さん(34) 「クマをほったらかしにしておくことが自然保護というわけではないと思いますので、人間も動物もうまくすみ分けられるような環境を作ってあげることが大事だと思うんですね」 人とクマが共存する環境を作るためにはどうすればいいのでしょうか?北海道でヒグマ保護管理検討会の座長を務める酪農学園大学の佐藤教授は… 酪農学園大学
 佐藤喜和教授 「クマとは共存できないということはありませんので、ゴミの管理を徹底していただくことで、次なるクマを作らないということが重要だと思います。電気柵や草刈りと合わせて、ゴミの徹底管理の動きをお願いしたいです」

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