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救急搬送60件断る日も…感染増で「一般病床」逼迫

社会

01/23 22:30

新型コロナの全国の感染者は2日連続で5万人を超えました。感染急拡大の影響で一般の救急搬送が受け入れられない事態や濃厚接触者が置き去りになるケースが出ています。 ▽東京9468人
 全国2日連続5万人超… (佐々木一真アナウンサー) 「今、感染者数の速報が流れました。きょうは9468人です。先週日曜日と比べ、2倍以上に増えています。」 東京の新規感染者は、9468人。重症者は、前の日より1人増えて13人、病床使用率は、35.3%となりました。 全国の感染者は、2日連続で5万人を超え、千葉や神奈川などでは、過去最多となりました。 東京など、13都県で「まん延防止等重点措置」が適用され、初めての日曜日。 (佐々木一真アナウンサー) 「午後8時を回った渋谷です。まん延防止措置によって、飲食店の閉店時間が近づいているこの時間、繁華街の人通りは日曜日の夜としては少なく感じます。」 (会社員) 「誘いづらくなったりとか、やっぱり外出るの控えようかなと。もし(コロナに)かかったら、会社員なので、リスクをできるだけ排除したい」 ▽「今回は全然違う」飲食店“閑散” 「まん延防止措置」初日。東京・鶯谷の焼き肉店を訪ねてみると… Q. 今日からまた時短営業になりますが? (焼肉「ほるもんスタジアム」横川真悟代表) 「またか…という感じですね。」 こちらの店は、これまで全ての時短要請に応じながらも、何とか乗り越えてきました。 Q. 今日の仕込み具合は? 「けっこう強めです!金曜日というのもあって仕込みでいうと10万円くらい売っても無くならない量は用意しています。」 スタッフも2人入れ、万全の態勢で開店しました。しかし… 「午後7時を回りましたお酒提供の時間まであと1時間となりましたが、お店には常連のお客様1人だけとなっています」 「ちょっとビックリしています、甘く見ていました。今回は全然違いますねビックリしたわ…」 店長は外に出て街の様子を確認します… 「やってない。あ~人が少ないですね。テイクアウトだ…テイクアウトだすごい…時代に否定されているからな…不安でしかない地獄絵図ですね。」 結局この日の来店者数は3人、売上げは1万4000円程で午後9時を前に閉店することに… 「仕事は終わりなんだけど給料はちゃんと10時まで付くから安心して、お疲れ様」 2日目のきのうも客足が伸びずコロナ前の25%の結果に…赤字を最小限に食い止めるには“休業”という選択も…経営者として厳しい判断が迫られます。 「お金とかではなくて店を開けることの方が大切かなと。来てくれるお客さんに筋を通すというか今までも助けてもらってきてたので、そのお客さんの期待は裏切りたくない」 感染の急拡大で、救急搬送の現場でも緊張感が高まっています。 隊長「操作~はじめ!」 隊員「よし!」 消防隊員らが10分ほどで組み上げる、こちらのテント。中には、酸素ボンベなどの医療機材が運び込まれます。 (深谷市消防本部
 警防課
 倉上正
 課長補佐) 「これはですね、搬送待機ステーションになります。新型コロナウイルスの陽性者の方が、現場で長時間滞在する可能性がある場合に、医療機関が決定するまでこちらの方で待機していただくというものになっています。」 深谷市では、第5波のピークだった去年8月には、コロナ患者の救急搬送が52件あり、救急車内で最長5時間半、待機することがあったといいます。 その対策として、去年11月にこの「搬送待機ステーション」を導入し、安定した長時間の待機が可能になったのです。 「はい、119番消防署です。火事ですか、救急ですか?」 しかし、コロナの感染者は増えているものの、重症化する人は少なく、救急搬送は今年に入って7件。「待機ステーション」の利用は2回にとどまっています。 「第5波の時は、現場滞在時間の最長時間が5時間を超えるものがあったんですね。現在はですね。2時間半程度の最長時間ですので、そこが第5波とは違うところかなと感じております。」 ▽救急“受け入れ断念”60件の日も 一方、東京では、コロナ以外の一般の救急医療にも深刻な影響が…。 (小川麻子記者)「また東京消防庁の消防車が病院の方に来ました。ストレッチャーで救急の方に運ばれて行きます。」 次々と救急患者が運ばれてくるのは、地域の救急医療を担う「東京北医療センター」です。 (医師)「目は見えにくい感じします?」 搬送されたのは脳卒中の70代男性です。この時期、脳梗塞や心筋梗塞といった患者が増加しますが、こうした搬送を断らざるを得ない状況が起きているといいます。 (東京北医療センター
 管理者
 宮崎国久医師) 「救急車の依頼の数が圧倒的に違うんですね。(1日平均)60~80件くらいの依頼があって、だいたい20件弱しか受けられないというような状況ですね」 東京では、「救急搬送困難な事案」が、過去最多の2149件に上っています。この病院では、今年に入り搬送依頼が3倍に急増。多い時には1日60件の依頼を断らざるを得ないといいます。 (東京北医療センター管理者
 宮崎国久医師) 「コロナの病床の確保をしっかりしろとなると、一般病床を減らさざる得ないということで、相対的にも困窮してきた。コロナ病床のために、使えないベッドがどうしても出ていると。そこ(コロナ病床)は空いているんですけど」 一般病床の逼迫とは裏腹に、40床あるコロナ病床はおよそ半分に空きがある状態です。厚生労働省は、コロナ病床にコロナ以外の救急患者の受け入れを可能とする通知を出しました。 東京北医療センターでは、できる限り対応したいといいますが… (宮崎医師)「ここがコロナの陽性者のゾーニングしたところです」 ウイルスの汚染区域を分けるゾーニング。これが、対応を難しくさせると話します。 「陽性者のゾーンにはさすがに入院させられないので、コロナの病床を例えば30床確保してますよ、10人入院してます。残りの20床を一般の方に使えるかというとそれは無理なんですね。少なくとも(準備に)数日はかかるんじゃないでしょうか、ハード面だけの問題でも」 ▽PCR検査“パンク寸前”取材中にも… 影響は、検査の現場にも及んでいます。 (鴇田明信記者)「午前9時半の世田谷区なのですが、抗原検査キットが無料配布されるということで、配布時間前から広場には多くの人が集まっています」 世田谷区で21日から始まった「抗原検査キット」の無料配布。 (会社員)「PCRをこの前受けようと思って申し込んだときにもうほとんど埋まっていたことはあります。母が高齢者なので会う機会ができた時にこういうキットで自分で検査が出来ればちょっと安心かなということで」 この日の配布は、午前10時からだったのですが… (福祉関係)「配布はもう終わってますってボード持ってられたので、今日は何時に終わったんですかって言ったら10時15分だったということでちょっと貰えなくてショックだった」 PCR検査の現場は… (佐々木一真アナウンサー) 「こちらの会社では唾液検体からウイルスを検出する検査を行っています。今過去にないほどの検体がここに集まっているということで検査員のみなさんが対応に追われています」 PCR検査をおこなっているこちらの会社。感染拡大にともない、スタッフを増やすなどして対応をしていますが、限界が近づいてきているといいます。 (SSダナフォーム
 衛生検査所
 野口朋子
 取締役) 「年を明けてからは通常のときよりも5、6倍検体の方が急激に増えています。 すると取材中に… (ピンポン~) 「今どなたかいらっしゃいましたかね?インターホンが鳴りましたけれども。」 新たな検体が大量に届きました。 「今日はちょっと1回に乗り切らなかったので数回にまた分けてくるんですけども。ちょうど到着したものです。 1日に8回程届きまして、今1便が届いてるだけなので、次からまた次の便が届きます。」 感染拡大で、濃厚接触者も爆発的に増え、検査が急増していると話します。さらに、こちらの会社では検査に必要な「試薬」も作っていますが、すでにその材料が手に入りにくい状態だといいます。 (ダナフォーム
 竹上雄治郎
 社長) 「検査試薬っていうのは材料は枯渇してきているところですね。今後さらに(感染者が増える)となると、今はまだ検査も何とか追いついてはいますけれど、検査を受けられない人っていうのがあふれてきてしまうんじゃないかなという気がします。」 ▽“置き去り”になる「濃厚接触者」 逼迫しているのは、濃厚接触者の追跡調査も同じです。 (濃厚接触者疑い20代)「濃厚接触者と言われれば、それはそれでしょうがない…」 現在、都内で自主隔離中のAさん。2歳と6歳、二人の子どもを育てるシングルマザーです。1週間前、Aさんのいとこがコロナに感染。たまたま、子どもが同じ場所にいたため、濃厚接触者と判断し、自宅待機しているのです。その後、保健所からの連絡を待っていましたが、東京都では、19日、保健所に対し、これまで行っていた濃厚接触者への連絡を感染者本人にしてもらうよう方針転換したのです。Aさんは、PCR検査を受け、家族全員陰性でしたが、自主隔離をいつまで続けるべきなのか、判断できないといいます。 (Aさん)「 毎日学校と保育園と職場に(保健所からの連絡が)来てないので、 明日もお休みですっていうのが、結構気まずいというか、何かストレスに感じていて。すごい複雑な毎日を過ごしていて。」 子どもたちは、もう10日近く、外で遊ぶ事ができていません。 (Aさん)「アパートなんで、あまり家の中で動いて遊ぶことができないので、夜中に突然起きて遊び始めたりとか。この先のことを考えると、つらいなっていうのと、何もわからずに子どもたちは生活しているので、それを見てるとやっぱりつらいかなって…」 さらに、非正規で働くAさんは、今後の仕事について不安を抱えています。 「この後契約が延びるのか、日数を減らして他の人を入れるとかにならないかなと不安はあります。どうしても(仕事に)出ないと収入の面ではやっぱり難しいのかな。今もギリギリの状態での生活なので」 1月23日『サンデーステーション』より

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