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専門家「外交案件に発展も」北朝鮮120万人“発熱”マスク姿の金正恩氏 幹部を叱責

国際

05/16 23:30

北朝鮮は16日、新たに39万人の発熱者が出たと発表しました。先月末からの2週間余りで、発熱者は120万人超え。市民の20人に1人が発症していることになります。 公式に発表された“新型コロナへの感染確認”は168人ですが、北朝鮮の検査能力は、一日120人程度だと言われています。いったいどれだけ感染が広がっているのか、もはや計り知れません。 その危機感を感じさせるのが、最近の金正恩総書記の動きです。初めて新型コロナの感染者を発表した日、北朝鮮メディアは金総書記のマスク姿も初めて公開。それから毎日のように、コロナ対策に打ち込む様子を報じてきました。 2重マスク姿で視察に赴いた金総書記は、医薬品の供給体制の不備を見つけると、幹部を叱責し、軍の投入を指示したといいます。 この2年間、ゼロコロナ政策に自信を見せていた北朝鮮に、いま何が起きているのでしょうか。 慶應義塾大学・礒崎敦仁教授:「それだけ深刻に捉えているということ。第一報は平壌で発熱者・感染者が発生したということで、北朝鮮のように地方と平壌で“往来が自由でない国”が、中枢部で発生したことを深刻に捉えているということ。もう隠しようがない、この人数は。今年に入ってから、特に金正恩氏の行動範囲がコロナ以前に戻りつつあった。平常化されつつあった。例えば地方の温室に視察に行ったり、1年10カ月ぶりにミサイル発射の立ち合いを行ったりするのが見られた。ですから、4月25日には平壌で予定通り軍事パレードが行われた。マスクなしでですよ」 先月25日、平壌で行われた過去最大規模の軍事パレード。動員された2万人の兵士は、全国各地の部隊から集められたといいます。催しものはこれだけにとどまらず、パレード終了後には、兵士たちとの祝宴も開かれました。ここでも全員“ノーマスク”です。 北朝鮮側の発表によりますと、大量の発熱者が報告されるようになったのは先月末のこと。しかもその4分の1が平壌で確認されています。この日が引き金になった可能性は否定できません。 北朝鮮の失策ともいえる事案は、もう1つあります。ワクチンです。途上国へワクチンを公平に分配する枠組み『COVAX』。北朝鮮にも、イギリス製のアストラゼネカや中国製のシノバックの分配が決まっていましたが“必要ない”として受け取ることはありませんでした。 現在、北朝鮮で確認されている死者は50人。しかし、韓国の情報当局は、これよりも5~6倍の死者が出ていると分析しているといいます。 韓国・尹錫悦(ユン・ソンニョル)大統領:「“コロナの脅威”に直面した北朝鮮に支援を惜しんではなりません。人道的な支援については『政治的・軍事的な考慮をしない』。私はこれまで数回にわたりお伝えしてきました。北朝鮮当局が応じれば、ワクチンを含む医薬品や医療器具、保健人員など必要な支援を惜しまない所存です」 16日夕方、南北の連絡事務所を通じて北朝鮮に通知しましたが、前向きな回答は得られていないといいます。 韓国政府関係者:「北朝鮮は独自の防疫体制を完備したと主張している。この点から逆読みすれば、北朝鮮が助けを必要としないというメッセージを出していると見ることもできる。北朝鮮が助けを要請してくるなら真剣に議論する準備があるが、公式にはいかなるメッセージも出していないのが現状だ」 専門家は、北朝鮮の出方次第では、今後の情勢が大きく変わってくる可能性もあるという見立てです。 慶應義塾大学・礒崎敦仁教授:「ワクチン外交を狙って感染者の発生を発表したとは考えづらい。しかし、今回、感染者を発表したことで、自然に韓国から支援の申し出が出てくるわけで、アメリカも同様にワクチン外交を提案する。そういった展開になる可能性がある。今後、北朝鮮がどう受け入れるかによるが、外交に発展していく可能性はある。ワクチンが入ってくることで、外部から国連職員などがモニタリングに入ることを嫌っている。しかも、北朝鮮はインフラの問題があるわけだが、冷凍・冷蔵や慢性的な電力不足に不安を抱えている。こういったことが解消されないと、なかなか受け入れられない」 (C)
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