KBCラジオ みんなで防災！

いのちを守る防災ラジオ、KBC防災解説委員の太田祐輔です。
百市なるみです。
毎週この時間は、あなたの命をまもる防災について考えていきます。
今日のテーマは、「歌うママ防災士　柳原志保さんに聞く防災への思い」です。

宮城県生まれで熊本県在住の柳原志保さんは、２児のお母さんです。
今、【歌うママ防災士】というキャッチフレーズで九州各地を中心に防災講演活動を行っています。
その歌うママ　防災士柳原志保さんに話を聞きました。

「花は咲く」という東日本大震災の復興テーマソングがありますよね。その曲を参加されたみなさんと講演会の会場で、一緒に歌っています。そして現役のお母さんです。それで「ママ」ですよね。また防災士の資格を持っているのであわせて【歌うママ防災士】というキャッチコピーを使っています。「この人どんな人？」って思ってもらえるような記憶に残るキャッチコピーにあえてしています。

歌のチカラってありますよね。時間が経つと人って忘れるじゃないですか？だから私の講演会を忘れないための一つのきっかけとして歌を歌っています。

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Q柳原さんが、防災に力を入れるようになったきっかけはどういうことですか？

私は宮城県多賀城市で東日本大震災を経験しました。当時、小さい子どもが2人いました。そして、避難所生活を２週間経験しました。そのあとに熊本に移住して、熊本地震を経験しました。
そもそも私は東日本大震災の時防災への取り組みをやっていなくて、避難所ですごく困りました。だからその時の後悔ですよね。「親として子どもをしっかり守れなかった。子どもが不安な時に、それをやわらげるための飴などをバックに一つも持っていなかった」という後悔があって、これを熊本で伝えようと考えました。
でも熊本の人たちは「なかなか地震は来ないから」ということを言っていた。そしたら熊本地震が発生しました。もう今どこで地震が発生するか災害が起きてもおかしくないということもあり、力を入れて、防災啓発をしています。

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Qいろんなところで講演会をしていますが、どういう内容なのでしょうか？

大事にしているのが、【自分事】に思ってもらうということです。一方的に私がばぁーっとしゃべって、それをただ聞くというスタイルではなくて、体験型にしています。たとえば急に講演の途中で緊急地震速報を流して、「実際みなさん、ほら動けますか」ってやったりします。「動けないよね。だから訓練って大事だよ」とか。
あとは子どもたちとか、高齢者が大好きな身近にあるものを使って、「ちょっとものを作りましょう」とか。新聞紙でスリッパを作ったり、牛乳パックでお皿を作ったり、ポリ袋でおむつを作ったりしています。参加したみなさんが体験を通して、少しでも「自分事」に思ってもらうように、眠くさせないようにやっています。

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Ｑ最後、歌を歌いますもんね

そう最後に心に突き刺さると思います。行動させる背中を押す講演会です。

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女性は暮らしを担うことが多い存在です。避難所で、地域の方が男性中心に動いていると、どうしても男性目線になってしまいます。子育てのことだったりとか、弱い立場の人たちの声を拾ったりとか、そういうのって「女性」って、話を聞くとき、共感するチカラとかコミュニケーション能力とか高いことが多いので、暮らしを担っている女性が防災に携わることってとっても大事だと思います。

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Ｑそういう観点で、いろんなところで女性目線で防災講演を行っているのですね。

女性と、それにプラスして母親目線です。

＜スタジオ＞
百市さん感想

「歌うママ防災士」ってどんな感じだろうと思っていました。キャッチフレーズもそうですが、柳原さんの声のトーンとか、話し方だけでも親しみやすさが増す感じがします。
すっと話が体の中に入ってくる感じがします。


太田
そして防災をお母さんの視点というのがとても重要なんです。

柳原さんの講座や防災術はホームページ「しほの部屋」を検索ください。
柳原さんは８月３日（土）水と緑の物語でＪＲ博多シティ９階のＪＲ九州ホールで１１時半から、防災講演会を行います。
聞き手は解説委員の太田祐輔です。
入場無料です。是非とも足をお運びください！

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百市
今日の防災ラジオテーマは、「歌うママ防災士　柳原志保さんに聞く、防災への思い」でした。

それでは太田さん。きょうのポイントをお願いします。