放送内容

日本赤十字社の平時の活動について 後編

2021年10月27日

[番組で紹介した情報]

「KBCラジオ みんなで防災!」KBC解説委員の太田祐輔です。 百市なるみです。
毎週この時間は、あなたの命を守る防災について考えていきます。
今月10月は日本赤十字社福岡県支部の活動についてお送りします。

4回目の今日は日本赤十字社の平時の活動について 後編です

日本赤十字社福岡県支部講習普及係の村山明繁(むらやま あきしげ)さんにお話しを聞きました

(太田)
日本赤十字社が平時に行っている防災のための活動、先週は赤十字防災セミナーについて話を聞きました。
今週は、これも広い意味では防災と関連しています赤十字の講習について話を聞きます。具体的にどのような内容でしょうか

(村山)
赤十字救急法の講習では、病気やケガや災害から自分自身を守り、けが人や傷病者を正しく救助し医師または救急隊などに引き継ぐまでの一次救命処置と応急手当を講習でお伝えしております。赤十字救急法を学ぶ目的としては、事故を防止し、緊急時に必要な手当てができるように、救急法の正しい知識と技術を身につけ、人間愛に基づいて実践することです。
福岡県支部では、「救急法」・「水上安全法」・「健康生活支援講習」・「幼児安全法」の4つの講習を行っています。
「救急法」と「幼児安全法」は、大人や子どもに対する心肺蘇生とAEDを用いた一次救命処置、ケガや病気への応急手当と予防法などを学べます。
「水上安全法」は、水の事故防止や溺れた人の救助方法、また、溺れた時に“浮いて待て”の浮き身で救助を待つ着衣泳などです。
また、「健康生活支援講習」は、高齢者の自立支援や事故予防、介護技術などを学べます。
どの講習も日常生活だけでなく、知っておくと災害時にも役立つ内容が盛り込まれています。

(太田)災害時にも役立つ内容として、どのようなものがありますか。

(村山)災害時に必要な心得や備えをはじめ、避難所での過ごし方、ケガをした時に身近にあるハンカチやストッキング・Tシャツを使った応急手当があります。例えば、骨折時、スーパーマーケットなどにある取っ手付きの白いビニール袋で腕を吊るすことができます。また、タオルケット1枚と紐があれば、ガウンを作ることができ、体が冷えるときには保温することができます。
赤十字の講習を受けることで、今後の防災意識を高めることにもつながります。

(太田)救命手当の講習は、どれぐらいの時間で受けられるのでしょうか

(村山)救命手当を学べる講習は、救急法基礎講習となります。講習時間は4時間で学べます。心肺蘇生とAEDを用いた一次救命処置だけでなく、救助者の心得や手当を行う前の観察の仕方など、基礎的な内容を学べ、合格者には認定証をお渡ししております。
また、地域や職場に講習の指導員が出向く講習もあり、1~2時間程度の短時間による出前講習もございますので、ご相談いただければ内容や時間など要望に応じて対応可能です。

(太田)赤十字の講習はどのように申し込めばいいのでしょうか

(村山)受講申し込みは、インターネット、FAX、ハガキの何れかの方法で申し込むことができます。
詳しくは、福岡県支部のホームページで確認できますので、インターネットで『日赤福岡 講習』で検索をお願いします。

(太田)先週紹介した赤十字防災セミナーもそうですが、コロナ禍でなかなか講習などが実施できない状況ではあるが、講習の対応、感染対策などはどのようなことがあるのでしょうか

(村山)コロナ感染対策としては、受講者の安全確保と感染防止のため、マスク着用や手指消毒はもちろん、部屋の換気や人との間隔を1m以上確保しております。さらに、人工呼吸や接触を伴う実技を行わない内容で進めることで、3密防止を徹底して実施しております。
また、日本赤十字社が作成した一次救命処置の動画をホームページやYouTubeで視聴することができますので、ぜひご覧ください。

(百市)聞けば聞くほど、家族のためにも私もこの講習に参加したいと思いました。
今日のテーマは「日本赤十字社福岡県支部の平時の活動について 後編」でした。

(太田)このような日本赤十字社の活動は、みなさんからの寄付によって成り立っています。
寄付の方法など詳しくは、日本赤十字社福岡県支部(https://www.jrc.or.jp/chapter/fukuoka/)のホームページをご覧ください。

↓↓↓日本赤十字社福岡県支部ホームページ↓↓↓

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