叡智の泉 復活プロジェクト

2024年2月19日放送
[福岡県立八幡高等学校 大島 由紀恵さん]

「英知の泉」から「叡知の泉」へ、復活大作戦!
八幡高校の生徒が、学校内にビオトープをつくり生物の多様性について、学生や地域の方たちに興味を持ってもらおうと立ち上がりました。

私たちは福岡県立八幡高等学校の生徒です。

八幡高校普通科の第2学年では、生徒が8人程度のグループに分かれ、持続可能な開発目標SDGsの15のゴールの中から1つを選び、達成のためにアクションプランを考案し実践していくという探究活動を行っています。私たちの班では、「陸の豊かさも守ろう」というテーマの中の“生物多様性の保護”に着目して活動を行う事にしました。

その中で私たちは、生物の生息空間を守るためのシステムである“ビオトープ”を、校内に作ることにしました。まずは身近な所から、多くの生き物が暮らしやすい環境を作ることができたら、生物多様性保全にとって一歩前に進むことができると考えたからです。

校内の中庭にある「英知の泉」という無法地帯となっていた小さな池をビオトープ化の場所として利用し復活させることで、生徒の環境に対する意識の向上や、人と環境を結びつけるきっかけとしても作用するのではと思いました。
本やインターネットを利用したり、専門家の方のアドバイスをいただきながら作業手順を決め、必要な道具を自分たちで揃えたり、高校近くの川に水草や生き物をとりに行ったりしました(その様子は動画をご覧ください)。

ビオトープを製作してから、鳩が水を飲みに来るようになったり、以前はいなかった昆虫などが多数見られるようになるなどの成果が確認できています。現在は、ビオトープの基礎知識や製作に必要な道具、作業の流れなどを簡単にまとめた動画の作成や、昨年、福岡県主催で開催された『ワンヘルスフェスタ』でパネルによる活動報告を行ったり、広報誌「教育福岡」に私たちの活動を掲載していただくなど、ビオトープの広い普及を目指して色々な活動を行っています。
ビオトープはハードルが高そうなイメージがありますが、実は小鉢などでも作れたり、自由に工夫をして簡単に作ることもできます!
生物多様性保全に繋がるビオトープについて、少しでも興味を持っていただけたら幸いです。

皆さんも是非ビオトープを作ってみてください!