KBCの舞台裏

Lサブ(※1)リニューアル掲載:2018年3月

Lサブ更新責任者 齊藤 菊夫
Lサブ更新責任者齊藤 菊夫(1992年入社)

写真 テープカットの様子(2月26日)

「15秒前!」。2月26日、「アサデス。KBC」OA直前の午前5時59分45秒、追い山笠の境内アナウンスで聞き覚えのある美声が、Lサブ(※1)とLスタジオ(※2)に響き渡りました。これは今回導入した新機能で、「15秒前チャイム」と呼んでいます。和氣社長が見守る中、全スタッフが気を引き締めて臨んだ初OAでしたが、出演者は一同、大爆笑!?徳永玲子さんはツボに入ったら笑いが止まらないかも、と少し不安に思っていましたが予感的中。出演者爆笑のチャイムは現在停止中です。

このKBCビルで3代目、13年ぶりの更新となった新Lサブのコンセプトは、

  • ① 土足化(これが一番嬉しかったかもしれません)
  • ② サブ内のスペースを最大限有効活用するための工夫
  • ③ 黒を基調にシンプルかつスタイリッシュ
  • ④ 全国一の稼働率を誇るサブ故のバックアップ機能
  • ⑤ これまでの使い勝手を踏襲しつつ、より運用者に優しいサブ
  • ⑥ 3年後のテレビマスター(※3)更新への対応

…などです。

カットオーバー(※4)直後の3月3日にはソフトバンクホークスのオープン戦を生放送しました。番組ごとに映像モニター配列を簡単に変えることができるため、「土曜アサ(※5)」後のプロ野球へのセッティング変更も非常に楽になりました。この機能はデイリーの番組時にも毎回使用しています。制作技術部の皆で知恵を出し取り入れた機能のほんの一例です。音声は最高のリスニング環境を整えました。百キロの重りをメインスピーカーの土台にし、5.1chサラウンドスピーカーを初めて常設に、カーテンの素材、色にまで拘りました。新サブ稼働にあわせるかのようにスタートした「シリタカ!」でも、新サブの能力を存分に発揮してくれています。最後に、サブ内のある場所に局ロゴの「K」をあしらっていますので、是非探してみて下さい。

写真 映像モニタ棚と各操作卓

写真 ミキサー(左)とスイッチャー(右)

  • ※1:Lサブ …「Lスタジオ」の副調整室。ここで映像、音声を組み立てて送り出すオペレート室。
  • ※2:Lスタジオ …当社のスタジオのひとつ。
  • ※3:テレビマスター …主調整室。番組、CMを進行表に従って送信所に送り出すところ。放送局の「心臓部」。
  • ※4:カットオーバー …システムが完成すること。新しいシステムを稼働させること。
  • ※5:土曜アサ …当社で2018年3月24日まで放送されていた番組「土曜もアサデス。」の略称。