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放送内容

白米が止まらない“サラサラ”とは!?ゴハンの相棒 ~ふるさとWish古賀市~

2019年05月15日

[ゴハンの相棒]

古賀市にある「農村加工所 まんま実~や」にお邪魔します

ゴハンの相棒を求めてやってきたのは、古賀市にある「農村加工所 まんま実~や」
舩越 美治代さんにお話を伺います。

農村加工所 まんま実~や 舩越 美治代さん

「まんま実~や」とは、古賀市で農業を営む女性たちが結成した、総勢13名からなるグループ。
“地域の活性化と、地産地消を推進する”を目標に、本業の農業の仕事が始まる前、朝6時から仕出しのお弁当や加工品作りを毎日行っています。
「“まんま”っていうのは、お母さんとかご飯っていう意味がありますよね。郷土の豊かな食文化、そういうものを未来の子どもたちに伝えていきたいなと。」

デパートでも販売されているジャム 各種350円

主に、地元の食材で作られた加工品。今ではおよそ15種類になります。
中でも、一番人気の地元の果物で作ったジャムは、東京の有名デパートでも販売されるほど、品質を高く評価されているんです。
そんなまんま実~やの船越さんに教えてもらうゴハンの相棒とは一体何なのでしょうか?

「“サラサラ”という料理があるんですよ。」
サラサラ?それは何なのでしょうか?さっそく見せて頂きます。

これがゴハンの相棒“サラサラ”です!

「まずネギをご飯にかけて、そこにスープをかけます。スープにはお塩だけです。」
鶏ガラでとったお出汁とネギだけのシンプルな料理。
どんなお味なんでしょうか?
鶏のだしがよーく出てます!濃厚ですね。お塩だけでこんなに美味しくなるんですね。そしてネギを入れると味が締まります。
お酒飲んで帰ってきたお父さんのお夜食にもよさそうです。

ではなぜ、このサラサラが食べられるようになったんでしょうか?
それは、古賀市の歴史に理由がありました。

古賀ではニワトリのことを“庭野菜”と呼んでいたそうです

江戸時代。福岡藩は財源確保のため鶏卵を買い集め、大阪などに輸出する会所を作り、筑前一帯に養鶏を推奨しました。
以来、農家や武士の間で副業として養鶏が盛んに行われ、卵を産まなくなった親鳥をしめて食べるという習慣が広がったそうなんです。
養鶏が特に盛んだった古賀では庭にいつも鶏がいることから、庭になっているお野菜と同じようにニワトリのことを“庭野菜”と呼び、親しみのある存在となりました。
自分の家で育てたニワトリの命に感謝を込め、料理に使用した骨を最後まで大切に頂くため“サラサラ”という料理は生まれたんだそうです。

舩越さんにとってこの”サラサラ”とはなんでしょうか?
「お母さんの味。懐かしい味。」
これからも若い人たちに受け継いでいってほしいですね。

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