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醤油蔵の人気商品はコレ!甘酒のイメージを変えたカラフル甘酒~ふるさとWish豊前市~

2019年12月02日

[ミツケタ!]

創業150年の醤油蔵の人気商品は虹色の飲み物?!

福岡県の東部に位置する豊前市は、修験道の遺跡で知られる求菩提山をはじめ、自然豊かなスポットがたくさん!肥沃な土壌で育まれた山の幸だけでなく、広大な干潟を有し、1年を通じてたくさんの魚介が水揚げされ、多彩な特産物に恵まれた町です。また、たくさんの祭りが受け継がれているところも豊前市の大きな魅力。とくに「岩戸神楽」は国の重要無形文化財にも指定されるほど歴史あるものです。

2019年12月3日(火)に放送された、KBCの夕方のニュース番組「シリタカ」の人気コーナー「ミツケタ!」では、そんな豊前市で創業150年の歴史を受け継ぎながらも、新たな商品開発に一家で挑戦し続けている醤油蔵を紹介しました。

創業は江戸末期!歴史あるオシャレな醤油蔵

5代目女将・浦野典子さん(右) 調合割合や方法を受け継ぎ、この蔵元でしか出せない味を息子と共に守っている

カイラくんが訪れたのは、江戸時代末期の文政期に創業されたという「浦野醤油醸造元」。かつて八屋宿と呼ばれ重要な交通の要所であった、「中津街道」、「求菩提道」、「小倉道」が交わる交差点のそばにあります。

にこやかに出迎えてくれたのは、5代目女将・浦野典子さん。「創業150年の歴史を守り続けるのは大変なご苦労もありますよね?」というカイラくんの言葉に「そうですね。人手不足や近代化・量産化の進行で正直、厳しい環境です。現在、筑紫野市にある醤油組合から醤油の素である、生揚(きあげ)を仕入れ、ブレンドしてさまざまな醤油を作っているんですよ」と典子さんは感慨深そうに応えます。しかし、「素が一緒ってことは、全部同じ味の醤油になるんじゃないんですか?」という言葉に一変。「軽く見ちゃいけん!そんな単純じゃないんよ。最後の仕上げである「火入れ」と呼ばれる、味の調整や調合をするブレンド作業が全然違うから、塩分や甘さ、風味もさまざま!うちも、息子の6代目が一本一本、香り良く、おいしく、作ってますから!」と熱のこもった言葉で醤油づくりの真髄を教えてくれました。

浦野醤油醸造元の醤油は塩分が少なく、深いコクと甘味が特長。「醤油」と一括りにできないほど、味や風味が異なるさまざまな醤油や味噌を販売している。

早速、豊前市の新鮮な刺身で「こいくち醤油(甘口)450円」の味を確かめてみるカイラくん。「甘くておいしい!塩分は感じるけどカドがなく、刺身の旨みを邪魔しないですね」と女将自慢の味に納得の表情を浮かべます。受け継がれる伝統を守りつつ、時代のニーズに応じた味を追求し続ける「浦野スピリット」は、醤油や味噌だけにとどまりません。実は、新たに手掛けた「ある飲み物」が今、大注目されているのです。

人気の「にじいろ甘酒」とは?!

「ほっと一息つけるような味わいに仕上げています。酒かすやお砂糖は不使用です!」と6代目女将の浦野敦子さん

醤油蔵の人気商品を紹介しようと、カイラくんが向かったのは、古き良き日本家屋の風情漂う醸造場所を抜けた店頭の販売スペース。そこにはカラフルでオシャレな、瓶入りの商品が並んでいました。

「まずは一杯、どうぞ」と若女将の浦野敦子さんが差し出してくれたものこそ、今、話題の「にじいろ甘酒」です。「温か~い!生姜の香りと柚子の風味が口いっぱいに広がります。体が温まりますね!」とカイラくんが絶賛するのは、冬季限定の「にじいろ甘酒ゆず生姜(756円)」。地域の特産である生姜と柚子をたっぷり使った、この時期イチオシの商品だと敦子さんはいいます。

「どうして醤油蔵で甘酒を?」というカイラくんの質問に、「醤油や味噌を作っている醤油蔵だから、いつでも出来立ての糀(こうじ)が手に入るんです。それを活用した甘酒は以前から販売してたのですが、もっと若い女性や小さなお子さんにも飲んでもらいたいと、地元の素材と組み合わせて、味も見た目も楽しめる“新しい甘酒”を開発しました」と敦子さん。「浦野醤油醸造元」では、福岡県産米で糀をつくるところからすべて自社で行ってきたそう。できあがったふわふわの「生」の糀をさまざまな特産品と組み合わせて仕込んだのが「にじいろ甘酒」というわけです。

「にじいろ甘酒」は浦野醤油醸造元のホームページや博多マルイなどで購入可能

黒米・米こうじ・巨峰・八女抹茶・スイートコーン・トマト・発芽玄米・紫芋・博多あまおう・ブルーベリーなど、季節限定品を合わせると約12種類ほどバラエティに富んだ味が楽しめる「にじいろ甘酒」。酒粕ではないので、アルコール0%で小さな子どもや、お酒が飲めない妊婦さんなども安心して飲むことができるといいます。「独特なお酒の匂いが苦手という人にこそ、飲んでみてほしい」と話すほどおいしさに自信をもっている敦子さん。ぜひ飲んでみて!とすすめてくれたのは、「博多あまおう」。糀とあまおうのみというシンプルさだからこそ、福岡県産の博多あまおうの酸味と甘酒の風味が際立つフルーティな口当たりです。「イチゴの味がダイレクトに広がって、本当においしい!」とカイラくんも衝撃を受けるほど、甘酒のイメージを一掃するような味わいです。

ほかにも、香り高い八女抹茶を使用した“ほろ苦”な大人テイストの「八女抹茶」や、異色素材の「スイートコーン」や「トマト」、「紫芋」など、甘酒のイメージも概念も飛び越えた、斬新なジュース感覚の「にじいろ甘酒」。昔から滋養強壮の飲み物として飲まれていた甘酒がよりおいしく、オシャレに楽しめるアイテムとして人気になるのも納得です。

自然の恵み豊かな豊前町で“ミツケタ!”のは、受け継がれる「伝統の味」と同じく、郷土の魅力を広く発信するための「ものづくりスピリッツ」を大切にする醤油蔵でした。150年の長きに渡り、地元の人に愛され続ける老舗が作った「新しいふるさとの味」をぜひ、味わってみてください!


■浦野醤油醸造元
福岡県豊前市大字八屋1341-1
TEL:0979-83-2326
時間:9:00~17:00
定休日:土・日・祝日、盆、年末年始
※商品の購入はhttps://urano-shoyu.com/ でも可能

※この記事は2019年の情報です。内容は変更している可能性があります。事前にご確認ください。

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浦野醤油醸造元
  • 福岡県豊前市大字八屋1341-1

  • 0979-83-2326

  • 9:00~17:00

  • 土・日・祝日、盆、年末年始

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