結いつなぐ思い（福岡県京都郡苅田町）
2020年09月27日
｢水引」という古くからある伝統工芸品を使って、アクセサリーを製作する水引作家 鶴島美穂さん。
約6年前に図書館で水引の本が目に止まり、色や結び方で、様々な意味があることを知り、水引の魅力にとりつかれた。
もともと手先が器用だったという鶴島さんは、そこから独学で水引アクセサリーを制作するようになった。
冠婚葬祭の際に用いられることが多い水引だが、手に取ってもらいやすいよう、ピアスやイヤリングなどのアクセサリーにアレンジ。
「人と人をつなぐ」という意味が込められた水引で、笑顔や感動した顔を思い浮かべながら、1本1本丁寧に「気」を込めて作っているという。
そんな鶴島さんが未来に残したい風景は「大熊公園から望む苅田町」
西側には苅田の町を見守るようにそびえる「高城山」が見え、海側には工業で栄えた苅田の工場群が遠目に見える。
まさに、ここからの風景は、苅田町を象徴する自然と工場が望める「ふるさとの景色」そのもの。
よく散歩でここを訪れるという鶴島さん。高台にある公園には気持ちのいい風が吹き、この景色を見ながら、陽の光を浴びると、癒しとともにパワーがもらえ、作品のインスピレーションが湧く場所でもあるという。
日本の伝統工芸品「水引」とともに、この町の景色も残していきたいと願う。