放送内容

福岡市のごみ処理について

2021年07月13日

[ラジオ 水と緑関連記事]

水と緑week のアサデス。ラジオ(モーニング)は、6:40頃からのコーナー「フォーカスイン」が水と緑スペシャルに!アサデスラジオのコメンテーターが、ふるさとや環境、SDGsをキーワードに、日替わりで”ためになる話”をお届けします。

7月13日(火)の担当:KBC解説委員長 臼井賢一郎さん
『 福岡市のごみ処理について 』

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▼福岡市が今、市民の皆さんの意見を募集しています!

福岡市は“プラスチックごみの削減”や“食品ロスの削減”などの新たな課題に対して、
『循環のまち・ふくおか推進プラン』の策定を進めています。先日、その原案がまとまりました。
7月31日(土)まで、市民からの意見を募集する「パブリックコメント」を実施しています。


▼『循環のまち・ふくおか推進プラン』が策定されるようになった背景は?

・パリ協定やSDGsなど、環境課題に対する国際的な方向性が高まっていること
・福岡市の人口が著しく増加していること
 
10年前に策定された“当時の計画の見込み”を大きく上回る人口増加を背景にしています。
前の計画における2019年の推計人口は149万4000人でしたが、
実際の2019年の人口は159万3000人。2021年は160万人を突破しています。


▼でも・・・福岡市民一人当たりのごみ処理量は減少しています!

ごみ処理の現状や取り組みの結果・・・
「福岡市の取り組み、そして福岡市民に意識はよく頑張っている」という数字が出ています。

実際に、市民一人当たりのごみ処理量は
2009年度との比較で2019年度は36グラム減少し、目標を達成しているんです。
一方で、福岡市全体のごみ処理量は56.5万トンと横ばいで、
目標の50万トンを6万5千トン上回っています。
それは何故か・・・つまり、“福岡市の人口増が著しい”ということに繋がります。

福岡市は「3つのR(リデュース、リユース、リサイクル)」への対策を頑張っているが、
いかんせん、住みよい街づくりの裏返しとして人口が増えました。
それが福岡市の想定以上で、ごみの量自体は増えてしまっているということなんですね。


▼『循環のまち・ふくおか推進プラン』の原案では
  古紙、プラスチックごみ、食品廃棄物の3つの削減に力を入れ、
市民1人1日当たりの家庭ゴミの処理量を25グラム減らすことが目標に設定されています。

~福岡市環境局循環型社会推進部計画課長・飯干智希さんへの取材~
 ◇家庭ゴミ25グラムってどのくらい??
・レジ袋1枚:8グラム~10グラム程度
・500ミリのペットボトル:20グラム程度
それをエコバッグやマイボトルに切り替えるだけでも、ゴミ減量に繋がります 
  ・雑がみでいうと…ティッシュの空き箱:一箱で30グラム程度
確実にリサイクルに回すだけでも大幅なゴミの減少に繋がります
 
 ◇リサイクルできる古紙「雑がみ」…これが燃やされてしまっているの??
・家庭ゴミから出されるゴミの中には、雑がみが3万7000トンも含まれていて、
リサイクルできるのに”燃えるゴミ“として出されている現状です

・意外に雑紙って、お菓子の空き箱やトイレットペーパーの芯など
知られていないことが課題となっています(福岡市のHPでも分別種類チェックできます)

 ◇市民1人1日当たりの家庭ゴミの処理量を25g削減することができれば、
2030年度に3.5万トンのごみを削減できることになります

 ◇7月31日(土)まで、市民からの意見を募集している「パブリックコメント」って
  どのように書けばいいの??
  ・このような対策をすればゴミが減るのでは?、私はこうしている、といった提案から
もっと取り組まなくちゃいけないんじゃないかという意見まで
お願いや意見を出して頂ければ非常に助かります!


▼パブリックコメントについて

パブリックコメントの参考となる書式は福岡市のホームページに掲載されています。
HPは「福岡市環境局」で検索。郵送、ファックス、Eメールで提出できます。
コメントを受けて原案に反映させたものが今年9月の議会に提案、承認の運びになります。

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