放送内容

『明日への一歩~“和ろうそく”の灯(あかり)の先に③~』

2021年07月15日

[ラジオ 水と緑関連記事]

『松山櫨復活委員会』の矢野眞由美さんの「その先」とは?

ハゼノキは水が好き!だから小川(曽根)にハゼが植えられたのです!

2007年『松山櫨復活委員会』を設立して、様々な活動をされている矢野さんですが、
「コロナ禍で、何か変化がありましたか?」と聞いたところ、
思いがけないほど、もっと大きな事にチャレンジされていました!

それは『自伐型林業(じばつがたりんぎょう)』

「松山櫨」を増やそうとしても、挿し木が枯れてしまったり、鹿に苗を食べられてしまったり…なかなか育つのが難しい。
ならば、もっと山の事を知ろう!森林の知識を深めよう!と林業を学び始められた矢野さん。

少ない人数で、少ない機材で、少ない資金で、林業をするっていう事が出来るのか!?
目からウロコな古くて新しい林業のかたちが『自伐型林業』です。

矢野さんが学んでいるのが、星野村にある『八女ファミリー林業塾』で、
主催されている江良裕一さんは、2012年の九州北部豪雨で、先代から手入れしていた山も被害を受けられたそうです。
そして「災害に強い環境保全型の山にしたい!」と勉強して、自伐型林業に取り組まれています。

自伐型林業は、獣害対策、防災、減災、そして木材の流通と、持続可能な林業を実現させるため、全国で少しずつ普及してきています。

日本列島の67%を占める森林の資源を どう守り、どう活用していくか・・・。
私たちみんなで考えていかなければいけない問題ですよね。
ワタクシ・百市なるみも、もっと詳しく知りたいので、是非とも『自伐型林業』について取材して、またご紹介したいと思っています。

“和ろうそく”の灯の先には、森林環境の改善が灯されていました。

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