放送内容

『明日への一歩 ~未来へつなぐ林業』②

2021年09月14日

[ラジオ 水と緑関連記事]

自伐型林業の研修会

九州で自伐型林業を普及推進している「九州地区自伐型林業連絡会」は、
コロナ禍による雇い止め等を受けて 失業された方や 収入が減少した方、
アフターコロナを見据えて シフトチェンジしようとしている方、
自伐型林業を実践したい方を対象に、50日間の無料研修を行っています。

場所は、八女市星野村・大分県日田・宮崎県延岡の3カ所で行われているのですが、
百市なるみが取材させて頂いた日は、
「八女ファミリー林業塾」と「延岡自伐型林業推進委員会」の合同研修会が行われていました。

★延岡の早瀬賢一・明子ご夫妻
賢一さんは、間伐などのボランティアをされていたのですが、本格的に自伐型林業を学ぶことになったのは
延岡自伐型林業研究会事務局長の野々下さんに誘われたから。
チェンソーで木を切るのが楽しいそうです!
明子さんは、バックフォーが扱えるようになるなら…と参加。
この研修会などでつながったネットワークで、災害が起きた時助け合える体制を作ろうとされています!

★野口さん
「那珂川市を盛り上げよう!」と有志の仲間と話し合い、自伐型林業の研修会に参加。
今後「林業でも食べていけるよと若者に伝えたい」
また「山を整備して、遊びに行ける環境を未来に残したい!」

★赤津さん
東京出身、ハワイで飲食関係のお仕事をされていましたが、去年移住。
農業&林業を始めたばかりです。
山の実態を知って、「誰もやらないなら僕が!」と勉強されていました。
赤津さんは、「水源を守りたい、水と空気と食べ物がないと生きていけないから」とも言われていました。

★道井さん

今年3月、久留米の小学校の校長を退職された道井さん。
奥様の実家の山を守るために自伐型林業の勉強を始められたのですが
研修の仲間の生き方にも刺激を受けていらっしゃいました!

★小原宣子さん
「自伐型林業をしたい!」と提案して、今年7月から八女の地域おこし協力隊に就任した小原さん。
「山にいるだけで気持ちがいいです。山は一つとして同じものがないから、仲間と話し合いながら強い道を作っていく過程が楽しいです。」とおっしゃっていました。
また、道の駅などで販売されている野菜や果物は「私が育てました!」と、生産者が分かる形になっていますが、
林業も「この木は私が育てました!」と、木が育った場所や手入れした人が分かる形にすると、木材により愛着を持ってもらえるのではないか、と話されていました。

性別も年齢も関係なく始められる「自伐型林業」

『自伐型林業推進協会』のHPでは、全国の活動を知ることが出来ます。
興味を持った方は、是非ご覧ください。

日本の山を世界一の森林に!!!

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