山口先生に聞いた「福岡県内700人超え 今後の感染状況どうなる?」
2021年08月05日
[アサデス。TV(ニュース)]

きのう発表された福岡県の新規感染者数は過去最多の752人でした。
山口先生「ここに来て一気に増えましたね。コロナウイルスは増えだすと急に増えるので、次はすぐに1000人、このままでいくともう来週は2000人という可能性もあると思います」

このグラフを見ても、今回の感染者数の増加は角度が急ですよね。
山口先生「これはやはりデルタ株の影響だと思います」
こちらはデルタ株の陽性率ですね。青い折れ線グラフは東京のデルタ株の陽性率、46.3%です。そして、この黄色のグラフが福岡で、56.7%となっています。福岡は半数以上がデルタ株になったということになりますね?
山口先生「これは想定の範囲内で、おそらく今回の流行中にほぼデルタ株に置き換わると思います」
100%に近い形になっていくということですね?
山口先生「そうですね、やはり従来の株よりもうつりやすいので、どんどん広がっていくと割合も増えますね」
デルタ株の感染者が増えるということは、増え方もどんどん急になっていくということが想像できます。
山口先生「そうですね。まずうつりやすさというのもあるのですが、もう1つ、発症も少し早くなっているのではないかと言われていて、従来感染してから5日間ぐらい経って発症していたのですが、これが少し早くなっているんですね。そうなると入院する方も早くなって増えてくるということになります」
発症が早くなるということは、感染した人が、別の人に感染させるタイミングも早くなってしまうということですか?
山口先生「それは必ずしも発症とは関係ないのですが、とにかくウイルス量が非常に多いのではないかと言われていまして、ある論文だと従来株の1000倍ぐらいウイルスが鼻とか喉にいると報告されています。例えばマスクをしていても、ウイルス量が非常に多いので、長時間話をすると、うつしてしまうなど、今までうつらない場面でうつってしまうということが起きているのではないかと言われていますね」
同じ空間に人がいる時間をどれだけ短くできるかというところも重要な話ですね。

続いては、年代別の比較を見てみたいと思います。こちらは福岡県内でも一番感染者が多くなっている福岡市で、過去の波と比較したいと思いますけれども、第1波から第4波、そして第5波と言われている今、割合で見るとやはり60代以上の感染者が減った印象ですね。
山口先生「これはまだ波が終わっていないので、後半に高齢者の方がだいたい多くなりますから、まだもう少し増えるかもしれませんが、やはり高齢者の方の感染は非常に減っていますので、ワクチンが間に合って本当に良かったと思います」
一方で気になるのは、10代の人たちの感染も増えてきているところです。
山口先生「今までは若い方、年齢が下であればあるほどかかりにくかったのですが、この年代もデルタ株ではそれなりに感染するようになったので少し増えています。学校等での感染も明らかに今までより増えていますね」

その感染経路についてですが、こちらのグラフです。これも、最新のグラフで見ると福岡市は家庭内、職場での感染が多いということですね。あとは今先生がおっしゃった学校での感染も増えてきています。
山口先生「そうですね。あとやはり会食が全体に比べても少し目立つと思います」

政府が新たな方針を示しまして、重症者以外は重症化リスクがない場合、自宅療養という形になりました。政府の新しい方針は医療の状況が逼迫している一部地域で運用するわけであって、全国一律ではないと言っています。東京は今結構ひどい状態になっていますが、福岡も今後そういう状況になると、中等症の方も自宅療養せざるを得ない状況になるということでしょうか?
山口先生「中等症にも1と2という種類がありまして、酸素の必要ない1の方は、これまでも流行のピークでは入院ができないので、自宅待機をして頂いています。政府が具体的にどんなこと意図しているのか、少しわかりかねる部分もありますが、酸素が必要な方を優先して入院させるというのは今まで通りで、今後それが難しくなると、例えば沖縄や東京のように入院待機ステーションみたいなものを作って、そこで一時的に酸素を投与することが必要になってくるかもしれないですね」
入院待機ステーションというのは病院ではないところに作られるのですか?
山口先生「病院の中でも事務室とか、病室じゃないところですね。あるいは体育館の
ような場所を使って、臨時で、酸素を投与し、簡単なモニターだけ準備してというような形ですね」
準入院のような形になりますかね。
山口先生「自宅では酸素が使えないので、とにかく酸素の必要な人に提供するという、急仕立てのものです」
最後に実効再生産数をご覧頂きたいと思いますが、2.08となり、もう2を超えています。かなり感染が広がっているという状況で、これまでになく身近なところにウイルスがいると感じて、今一度生活の仕方など見直す機会として頂きたいと思います。