富田薫のアサコレ！

　１０月からの消費税増税でややこしい話がたくさん出ましたが、今度はフライなどの揚げ物にかかる「揚げ物税」なる言葉が登場しました。

　導入したのは「ヤフオク」などでおなじみのヤフー株式会社の社員食堂。油を使った揚げ物料理の一部を１００円値上げする「揚げ物税」を導入し、その一方で「お魚還元」と称して魚料理が１５０円値下げになりました。

　具体的には「チキン南蛮・自家製タルタルソース」は１００円値上げして６９１円に、「鯖の味噌煮と具沢山けんちん汁」は１５０円値下げして５４３円とのこと。

　理由はおわかりのように、食生活の改善。脂質の取り過ぎは肥満やメタボリックシンドロームなどにつながって健康リスクを高めます。ヤフーの社員食堂でも昼食の揚げ物は人気で、おいしいのは良いことですが、これまでは揚げ物など肉料理の消費量は、煮魚など魚料理の約３倍でした。

　導入初日の１０月８日（火）はランチタイム終了までにさばのみそ煮は３７５食で売り切れ、チキン南蛮の２７５食を大きく上回りました。煮魚はこれまで２００食すら超えたことがなかったので効果てきめんです。

　ヤフー社員の男性は「１５０円の値下げでも毎日だと結構な節約になるから魚料理に手を伸ばしやすくなる」とのことですが、サラリーマンの１食１５０円は大きいですよね～。

　実は各企業の健康保険組合ではこのメタボ対策に予算をかけていまして「スマホアプリを使い、２か月間で４２万歩を達成すると記念品をプレゼント」なんて歩く習慣をつけるように促しています。

　ただ、数千人規模の会社になればそういった予算もバカになりません。今回、社員食堂であまり予算をかけずに健康増進のアイデアを考えたヤフーが一番「予算のダイエット」を達成したわけで…。

　Ｍ「ダ・ダ・ダ・ダ・ダイエット」和田アキ子（＋アッコにおまかせ合唱団）

　※いや～和田アキ子さん司会の長寿番組『アッコにおまかせ』から生まれたコミック・ソング。１９８８年、小林亜星さん作詞・作曲でした。