あの「有名な曲」を作った方が97歳で亡くなって… ~メイン・ストリート・エレクトリカル・パレード~
2019年12月18日
[アサコレ!コラム]
発端は、昨日(12月17日)の新聞に載った訃報記事でした。亡くなった人物の名前はガーション・キングズレイ氏、97歳。職業はミュージシャンとのことで興味がわき、読み進めていくと「シンセサイザーを駆使してポップミュージックに電子音を採り入れたことで有名…」とありました。
調べてみると、代表曲のタイトルは1969(昭和44)年の『ポップコーン』という作品。
BGM『ポップコーン』ホット・バター(キングズレイを中心としたグループ)
ハイッこの曲ね。さらに彼の人生にも興味がわきます。1922(大正11)年にユダヤ系ドイツ人の家庭に生まれ、ナチスの迫害を逃れてパレスチナに移住。アメリカに渡ったのが終戦の翌年1946(昭和21)年。
ニューヨークのジュリアード音楽院に入学しようとしますが、高校を卒業していなかったので入学を認められず、ロサンゼルスで夜間高校を卒業した後、LA音楽学校(l現:カリフォルニア芸術大学)で音楽を学びます。
1955(昭和30)年にニューヨークに戻り、ブロードウェイで『ポーギーとベス』や『ジ・エンターテイナー』といったミュージカル音楽を手掛けてトニー賞にノミネート。
ジャズバンドで活動したと思ったら、モーグ・シンセサイザーを駆使してロック・オペラを制作し、カーネギー・ホールでシンセサイザーによる初めてのライヴを披露。80年代にはニューエイジ・ミュージックとデジタル・シンセサイザーに移行し、生涯を通じて音楽活動を続けたって人物。
そこで、このガーション・キングズレイの人生、映画になると思ったんですが、ほかにもこんなエピソードがあった。
彼が有名な場所で行われる、これまた有名なパレードの初日を見物しようと出かけて行った。そのパレードのスタートとともに流れてきた音楽を聴いてびっくり…こうつぶやいた。「連絡がなかったけど、これって僕が作ったんだけど…」。
M『メイン・ストリート・エレクトリカル・パレード』
東京ディズニー・ランドでもおなじみの超有名な「エレクトリカル・パレード」のBGM(ジャン=ジャック・ペリーとの共作)で、タイトルは『バロック・ホウダウン』。
ディズニー社が無断で使用することはありえないので、曲の使用を許可したレコード会社が作曲したご本人に伝えるのを忘れていたっていうんです。
なお、アメリカの法律でこの音楽の著作権は発表後95年間保護されますから、(1967~)2062年まで、ガーション・キングズレイに印税による恩恵をもたらすのでありました!