あの「天才」が住んでいたアパートが破格のお値段に…。 ~おそ松くん remixed by 小西康陽~
2020年01月14日
[アサコレ!コラム]
『おそ松さん』ではなく『おそ松くん』世代のあなたであれば興味があると思います。
漫画家・赤塚不二夫さんが現役時代に住んでいた東京都豊島区のアパート「紫雲荘(しうんそう)」の部屋に実際に住んで、漫画家として活動できるって話があるのをご存じですか?題して「紫雲荘活用プロジェクト」。
平成23年から自治体の豊島区と地域の協議会が取り組んでいる「プロの漫画家を目指す人を街ぐるみで応援する」企画で、今年4月から入居可能な第四期生3人の募集が行われています。
この「紫雲荘」は、1959(昭和34)年に建てられた築60年の木造二階建てのアパートです。
『おそ松くん』などのギャグ漫画がヒットして仕事量が増え、それまで借りていた「トキワ荘」…こちらは手塚治虫、藤子不二雄、石ノ森章太郎といったそうそうたるメンバーが住んでいたことでも有名ですが、そちらの一室だけでは手狭になったため、赤塚さんがもう一つの住居兼仕事場としていたアパートです。
赤塚さんが住んでいた昭和35年当時の広さは四畳半でトイレは共同。それが現在は6畳半~8畳半に改装されトイレも付きましたが、お風呂は相変わらず近くの銭湯。
ただ、一般公募で合格した場合は3年間、家賃4万円の半分の2万円が支給されます…って家賃が高い東京都内では破格の待遇です。
当時と変わらない檜の柱や、漆喰の壁、換気のための天窓などは残してある「紫雲荘」。二期生として入居し、KADOKAWAの「月刊ヤングエース」で『ぼくのツアーリ』という作品を連載中の姫野ユウマさん(31)は「ここに来てからは、いろんなチャンスや出会いがあった」と語ります。
やっぱり、亡くなった赤塚さんからのメッセージが届いているのかな~なんて思えたりして…。
M『おそ松くん remixed by 小西康陽』小西康陽(こにし・やすはる)
元ピチカート・ファイヴの小西康陽さんによるリミックスでした。
定員3人の漫画家予備軍の募集締め切りは1月31日まで。申込書を「としま南長崎トキワ荘協働プロジェクト協議会」サイトからダウンロードし、自分の漫画作品を添えて提出するルールになっています。