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アサコレ!コラム

なななんと!「あの技術」で家を建てることに成功!! ~新築祝い~

2020年01月15日

[アサコレ!コラム]

 CNNが報じたメキシコからのニュースです。メキシコ南部タバスコ州の農村地帯で2棟の住宅が完成しました。ポイントは、その住宅の建て方。世界で初めての建築方法が使われたんです。

 その工法は、なんと巨大な3Dプリンターでつくった「3Dプリント住宅」だった!しかも、2棟の住宅は単なる試作品ではなく、実際に住むことが可能です。

 「3Dプリント技術」をおさらいしておきますと、コンピュータで作った設計データをもとに立体物を作る技術で、熱で溶かした樹脂を少しずつ積み重ねて固めたりして「ボルト・ナット」などの造形物を生み出します。

 おおむねテーブル上で作ることができる大きさの品物がメインで、調べた範囲で最も大きいものは、アウディの自家用車がハリウッド映画の撮影で使われていました。

 今回の手法は、ガソリンスタンドにある自動車洗車機の大型のヤツが空き地にやってきます。その機械に付いているロボット・アームからセメントに似た材料が「にょろにょろ」と出てきて住宅を作りあげますが、それはあたかも天に向かってタケノコが伸びていく感じ。

 時々、機械を止めて作業員の方が、電気配線を埋め込む作業をしているようです。再び機械が動き出すと周囲は無人のままで建築が進行します。

 24時間体制で3Dプリンターを稼働させれば、一度に2棟の平屋の一戸建てが数日で完成。ひと棟あたり約46平方メートルで、寝室2つ、浴室1つ、リビング、キッチン完備の「こじんまりとした2LDKマンション」といった広さ。この3Dプリンター住宅を建てた地域は洪水も頻発するため、豪雨に見舞われても乾燥を保てる作りになっています。

 いや~大型3Dプリンターで住宅づくりとはよく考えましたが、住宅を新築した時の“あの伝統的日本文化”はそぐわなくなっちゃいますね。

 M『新築祝い』村田英雄

 建設を手掛けた非営利団体「ニューストーリー」社の関係者は「この3Dプリンティング家屋によって、私たちはSFの世界から現実世界に足を踏み入れた」と語っていました。

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