「ミシュランガイド2020年版」に載った日本人シェフとは? ~RECIPE(レシピ)~
2020年01月29日
[アサコレ!コラム]
フランスの「ミシュランガイド2020年版」が発表され、長野県諏訪市出身の小林圭さん(42)がオーナー・シェフのパリのレストラン「ケイ」が三つ星を獲得しました。
ミシュランの三つ星を日本人が獲得するのは初めてなので、昨日のニュースではこの小林さんにスポットが当たっていました。
実は今回、福岡県出身のシェフが新たに二つ星を獲得しています(これまでは一つ星)。パリから電車で45分のフランス北東部ランスという町でレストラン「ラシーヌ」を営む田中一行さんです。
1885年のお生まれなのでまだ35歳。東福岡高校で高校三年生の夏までサッカーをやって、部屋はサッカーの資料だらけでした。
しかし、サッカー選手にはなれないと悟り「子供の頃から親しんでいた料理人になろう…」と直ぐに決断。やはり料理人だったお父さんが持っていた料理本を読んで料シェフを目指します。
最初に働いたのは「ホテルニューオータニ佐賀」。その後、東京の「アピシウス」というお店で働くことになり、フランスに行く費用を稼ぐために貯金に励みます。
高級レストランと並行して「吉野家」で週に4日ほど夜間に働き、牛丼の仕込みや掃除を全て終わらせ、夜中の1時から3時までのお客様が少ない時間帯にソムリエの勉強をするウルトラC。
2006年にフランスに行く直前の1か月間は住む家も解約し、お店の中で寝泊まりしていました。その無茶な経験があったからこそフランスでは何をやっても楽で、一つのプロセスの失敗で60皿全て作り直すようなレストランでの修業も苦ではありませんでした。
レストランの床に根が生えちゃったかのような生活だったんですね。今回、目標の2022年より2年早く二つ星を獲得した田中さんの「ラシーヌ」というお店、フランス語で「植物の根っこ」という意味だった!
M『RECIPE(レシピ)』山下達郎
いや~木村拓哉さん主演のドラマ主題歌でしたね。