あの超有名なロゴの作者は誰? ~I Love N.Y.~
2020年06月30日
[アサコレ!コラム]
誰でも知っている「アイ・ラブ・ニューヨークのロゴマーク」。アルファベットの「I」の次に「ハートマーク」、続いてニューヨークの略である「N.Y.」を書くあれですね。
Tシャツやエコバッグに描かれているのでおなじみですが、その製作者でグラフィック・デザイナーのミルトン・グレイザー(Milton Glaser)さんが先週金曜日(26日)にニューヨーク・マンハッタンの自宅で亡くなりました。この日はグレイザーさんの91歳の誕生日で、死因は脳卒中だとニューヨークタイムズは報じました。
あの「I♥NY」のロゴは、1977年、ニューヨーク州の旅行キャンペーン用でしたが、グレイザーさんはノーギャラで引き受けたとのこと。
彼がデザインに目覚めたのは幼少のころで、突如、鉛筆で生命を作り出すことができると気がつき、絵を生涯の仕事にする決意をしたそうですからまさに神童。
奨学金を得てクーパー・ユニオン大学を卒業し、雑誌「ヴォーグ」に勤務しますが、さらにフルブライト奨学金を得て、イタリアのボローニャで絵画を学びました…って秀才だったわけですね。
「I♥NY」のロゴは、マグカップやTシャツ、キーホルダーなどあらゆる製品となって街に溢れた一方で、パロディや模造品などが乱発されましたが、それすらも楽しんでいたということです。
グレイザーさんは経営者として、雑誌「ニューヨークマガジン」を手掛けてこれもヒットさせました。
目指したのは「明瞭で分かりやすく、明るくポップなデザインで、アメリカで最も活発な雑誌」でした。一日も早くニューヨークがそんなイメージを取り戻すことができるようにこの曲でエールを送ります!
M『I Love N . Y.』王様KINGS
※このコーナーは、日々報じられる数多くのニュースの中からピックアップしたネタを再構成させていただいています。