実は“意外なもの”で撮影されていて…。 ~Million Films~
2020年07月06日
[アサコレ!コラム]
写真家で映画監督の蜷川実花さんの写真展が東京・渋谷のパルコミュージアムトーキョーで開かれました。
蜷川さんが生まれ育った東京を初めてテーマにしたタイトルはズバリ「東京 TOKYO」。
そう聞くとそんなに珍しい話じゃないでしょ…ってなりますが、そこで展示された作品は、フジフイルムのレンズ付きフィルム「写ルンです」で撮影したものだったのです。
いつも使う一眼レフカメラを封印して、ほとんどを「写ルンです」で撮影する作業は2年前から始まりました。
「写ルンです」による撮影は一眼レフのようなコントロールが効かず「その時の空気感や、写っている人との関係性がより顕著に出て、写真の持つ力や面白さを改めて感じた」と蜷川さんは語ります。
これまでは被写体になっていなかった遊んでふざける子どもたち、カラフルなおもちゃにマスクをして行き交う人や新型コロナウイルスの感染者数を伝えるテレビ画面まで写っていました。
驚いたのはそこまで大きく引き伸ばせるのか…と思えるくらい大判の紙焼きも展示されました。まあ中身は35ミリフィルムですから当然ですが…。
デジタルにはない、フィルム独特の風合いがとてもキレイなのにシャッターを押すだけの手軽さから人気再燃の「写ルンです」は、SNS世代にとってはすぐに拡散できないから不便かなと思いましたが、カメラのキタムラには現像・同時プリントしてすぐスマホにデータ転送完了というサービスもあって、やっぱり「必要は発明の母だな~」と納得した次第です。
M『Million Films』コブクロ
いや~「100万枚撮りのフィルムでも 撮りきれない程の想い出を…」って、なかなかの歌詞ですね。
※このコーナーは、日々報じられる数多くのニュースの中からピックアップしたネタを再構成させていただいています。