時代劇でおなじみの忍者、本当は“アレ”を使っていなかった!! ~くのいちもんめ~
2020年11月24日
[アサコレ!コラム]
時代劇でおなじみ、忍者にまつわる驚くべき事実が明かされました。本物の忍者は、手裏剣なんて使っていなかったっていうんです。
ひゃー!忍者と言えば、子どもの頃から「♪手裏剣シュッシュッ…」だったのにね~。
先週(11月15日)、飯塚市の「嘉穂劇場」で忍者研究の第一人者、三重大学の山田雄司(やまだ・ゆうじ)教授の講演が行われました。タイトルは「今語るホントの忍者」。
さすが伊賀忍者のおひざ元だけあって、三重大学には「国際忍者研究センター」があるんです。
山田教授の衝撃的な発言はこう続きます。「黒装束を着て、手裏剣を武器に戦っていた」なんてイメージは全くの間違い。あれは江戸時代の歌舞伎の舞台で「さあ忍者が登場しましたよ!」と分かりやすく見せるための一種のユニホーム。「クロ子とグレ子」と同じだったわけね~。
さらに、忍者といえば戦闘シーンが思い浮かびますが、実際に戦うのは武士であり、なるべく戦いが大きくならないように相手の戦力などの情報収集が忍者の主な仕事。いわばスパイだったわけです。
「くノ一」にしても、当時は女性の武士がいなかったのと同様、女性の忍者なんて実在しなかったとキッパリ。ドラマなどに「くの一」が登場するのは戦後になってからで「男女平等の社会になったことが女性忍者の登場の理由」だというんです。
だとすれば「水戸黄門」での由美かおるさんの入浴シーンはまったくの想像の産物であり、物語に関係なく「視聴者サービス」で披露されていたのね~。
山田教授によれば「サブカルチャーの題材になることの多い忍者は海外でも関心が高いんですよ」とのことなので、忍者ファンの夢を壊さないためにも、今日のことは「忍の一字」でナイショにしておこうっと!
M『くのいちもんめ』石川さゆりXレキシ
そうなると、実際にあったのは「天井裏から下の様子をのぞき見する」って時代劇のシーンだけかもですね。
※このコーナーは、日々報じられる数多くのニュースの中からピックアップした話題を再構成しています。